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[4020]最適の高気密・高断熱材

質問者:フクヤマリュウイチ / 最新の回答・ご意見者:福地 脩悦 / 回答・ご意見数:2件
カテゴリ:構造・建材 / 2012年01月10日 13:04

現在、木軸組構造で住居用家屋新築の計画のため、工務店を検討しています。高気密、高断熱の家にするため、内断熱、外断熱はどちらがいいのでしょうか。また、その際、断熱材はセルロース、羊毛、ロック、ガラスウール、あるいはウレタンフォームなどどれが一番いいのでしょうか。また、二重通気工法、WB工法などの付加的な工法は、単純な外壁内の一重通気工法よりかなりいいのでしょうか。

これまでの回答・ご意見数2

アドバイザーからの回答

アドバイザー  相談者
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福地 脩悦

株式会社 福地建装 / HQ住宅研究所 ファース本部
2012年01月11日 14:26

所在地:北海道北斗市中野通324
URL:http://www.fas-21.com/
PR:「家は創り上げ、育て続ける…

住宅工法について各工法を展開している当事者は、自分の行うシステムが最高であるとの信念で取り組むのは当然です。

特に高気密、高断熱と云う事になると、そのような性能が高くなるほど、加えなければならない機能、性能が伴うものです。
高気密、高断熱とは何を基準に「高」を付けたのが極めてあいまいであり、自分勝手に「高」をつけているものも少なくありません。

その点は先ずQ値の確認が最善です。
Q値は、床、壁、天井、開口部、そしてC値も含む空気の入れ替えで逃げる総熱損失量を延べ床面積で割った数値です。
したがってC値の悪い家でQ値の良い道理はありません。

セルローズファイバー、羊毛、ロックウール、グラスウールなどは、閉じ込めた乾燥した空気が断熱の役割を果たします。
この閉じ込めた乾燥空気が、どのような状態で、何十年間にわたり乾燥したままになっているかを問うべきでしょう。
ウレタンやスチレンのような樹脂断熱材も熱や火炎対策、施工状態が完全かどうかの確認も必要です。

内断熱か外断熱かの判断は、ライフスタイルや施工精度にもよっても異なります。
建築するお施主さまは一生一代の買い物です。
販売する業者側の売り文句だけに惑わされる事のないようにしなければなりません。

一番確実なのは、然るべき住宅工法で建築し、すでに住まいして建主さんに聞くのが一番です。
それも竣工して1年前、5年前、10年前、15年前くらいまで遡る事も必要です。
その住宅性能と施工工務店の誠実さも選択の重要な要素です。
家族の幸せを包む家は、様々な研究、勉強を行い、悔いの残らない家づくりを実践すべきでしょう。




※アドバイザー以外の一般ユーザーからのご意見

一般ユーザー  相談者
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クラビア

所在地:新潟県
2012年01月10日 14:05

URL:
家づくりの想い:人に優しい家・ふところに優

○木軸工法の場合はパネル併用にする方が,耐震性の面,気密性の面で有利になります。
○内断熱,正式には充填断熱と外貼り断熱の両方を併用するのがベストです。
内か外かよりも重要なのは,断熱材の種類と厚みです。
○温暖地では夏季型逆転結露の懸念がありますので,断熱材は繊維系断熱材よりもウレタンフォーム,EPSなどの独立気泡の断熱パネルの方が安心です。
○色々な複雑な工法の優劣を考慮するよりも,断熱性,つまりQ値がきちんと明示されているか,また気密性C値をきちんと測定して明示してあるかを確認することの方が重要です。
具体的にはQ値は悪くても1.6以下,できれば1以下,またC値は1以下,できれば0.5以下が望ましいです。
○通気層は普通は,外壁通期層工法が採用されますので,これがあれば十分です。
○あと,換気システムに留意して下さい。それぞれに一長一短がありますので,一概に論評するのは難しいですが,必要な換気が確実に行われるか,熱損失はどうか,メンテナンスは自分でも簡単に行えるかを確認して下さい。
○加えて,窓や開口部の仕様はQ値とも深く関わってきますが,樹脂サッシか木製サッシにペアガラスかそれ以上の複層ガラスの窓が必須アイテムとなります。
アルミサッシは全くダメですが,複合サッシも断熱性が劣る物が多いので,注意して下さい。
○工務店にQ値,C値,換気システムの種類に付いて尋ねると,大体,その工務店のポリシーが判明すると思います。これらの質問にきちんと答えられないようなら,高断熱高気密住宅の依頼はやめておく方が無難でしょう。
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フクヤマリュウイチ

所在地:愛知県
2012年01月10日 14:14

クラビアさんへ、
早速の御返事ありがとうございます。また、勉強してみます。工務店へも適切な質問ができると思います。今後ともよろしくお願いします。