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[4134]予算オーバーで家を建てられない設計に対して設計料を全額払う必要があるか?

質問者:weipa / 最新の回答・ご意見者:竹沢 正弘 / 回答・ご意見数:2件
カテゴリ:契約・法規のトラブル / 2012年01月25日 04:58

自宅新築のため建築家(設計事務所として独立してやっているところ)に設計を依頼。基本プランができ第一回目の設計料約60万支払い。その後実施設計へとすすみ図面も完成し工務店へ見積もり依頼。その時点で第2回目の設計料110万の請求有り(まだ支払っていない)。見積もり結果は当方の予算を1000万近くオーバーしていた。かなりの取りやめを行い減額したが500万が限度で予算内で建てるには設計を根本からやり直さなくては無理との結論に(半地下室を含む平屋で基本的にコストがかかる構造ではある)。ただし設計を1からやり直すとなると先の60万+110万の設計料がまた余分にかかるとのことであった。

これまでの設計に関する話し合いの中で予算に関する話はほとんど出ていない。聞かれていないのでこちらからもはっきりと言っていなかった。ただ見積もりを出す直前に少し不安になり「予算の話が全然出ていないのだが自分としては設計料も含めて○○○○万以内に納めたい」旨を伝えたところ建築家は「おそらく○○○○万は超えるでしょう。じゃあ抑え気味でいきましょう」と言っていた。自分としては見積もりが出てから調整すればいいだろうと軽く考えていた。

土地購入の際住宅ローン申請のために金融機関へ提出した家の仮の見積もりは少し余裕をみて予算より500万くらい増額して申請していた。ただしこれはかなり余裕を持った予算で実際にこの予算で家を建てるつもりではないことは建築家とも確認している(文書には残っていないが)。

設計自体は、ここまでかなりのエネルギーを使って作業をしてもらっていることは確か。しかし通常ははじめからもう少し予算の概算なども考えて設計を進めるべきではないのか。

建築家ははっきりと言いませんが私が思うに彼にとっても見積額が自分の予想を遙かに超えていたのではないか。とすればこうなった責任の一端は向こうにもあると思うのですが。

はじめの60万はともかく2回目の110万は全額払うべきなのでしょうか。こうなってしまうと相手への信頼度も低下しており、おそらくここで清算することになるかと思います。

よろしくお願いします

これまでの回答・ご意見数2

アドバイザーからの回答

アドバイザー  相談者
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栃木 渡

一級建築士事務所 株式会社 北工房 代表取締役
2012年01月25日 10:26

所在地:北海道札幌市中央区北1条西15丁目1-3 大通ハイム409
URL:http://www.kitakobo.com/
PR:住宅設計に関わって30年が経…

いろいろと経緯はあったのでしょうが、結果として、設計者のコストコントロールが上手く出来ていなかったようですね。

途中経緯を、ほじくり返して、どちらが悪い、言った、言わないのお話になると、こじれるばかりのような気がします。

別に、弊社の宣伝をするつもりはありませんが、弊社の場合は、ご希望のコストに収まるまでの設計は、変更も含めて、ほぼすべて、当初お約束の設計料の中でやらせていただいております。つまり、コストに収まってからでないと、最終的な実施設計料は頂戴しておりません。

>相手への信頼度も低下しており、おそらくここで清算することになるかと思います。

設計行為は双方の信頼が最も重要です。ご検察の通り、「信頼」が無ければ、今後、双方我慢して設計行為を続けても、どこかで再度、トラブルが起きます。既に、そのようなお気持ちであれば、契約解消された方が賢明かと思います。

その時に、設計契約約款が重要になります。約款で途中解約について触れているのであれば、その通りにせざるを得ないのは言うまでもありません。仮に、約款などが添付されていないのであれば、話し合い、、、という事になるかと思いますが、私であれば、、、残金の半分程度いただければ了解すると思います。これが「相場」とか言う事ではありませんが、設計者にとっても、今後、上手くはいかないであろう依頼主と延々と、設計行為を続けるのは苦痛です。そんな意味で、「まぁ、、半額程度、回収できれば御の字か。。。」、、、と、根拠の無い話ではありますが、存外、ハズレ、、、てはいないと思います。

そちらが悪いから、こうだ!!という論理でお話し合いされると、金額以前に、悪い、悪くないの水掛け論になります。あまり、そのあたりに触れず、「こちらも予算が無いですし、今後、再設計をお願いする都合もあり、、、」云々と、切り出せば、結構、ストンと収まるような気がしますよ。。。
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竹沢 正弘

瀬尾建設工業 株式会社
2012年01月25日 14:48

所在地:北海道羊蹄山の麓・倶知安町
URL:http://www.seo-ken.co.jp/
PR:「ウデより口が立つ」もので…

 新築住宅を建てる・・・・という行為には、
「 夢 」の要素が強く、それと、「 現実 」の すりあわせ を必要とします。

 それを、「設計者」と行うわけです。
それを「夢」を強く主張していれば、いつまでも、「現実」との接点は、「段差」のままです。・・・・どうでしょうか?振り返ってみましょうか?
 そうでない!とすれば、「現実の読み違い」ですが、そのあたりは、設計者の配慮不足、経験不足、勉強不足・・・・・などでしょう。

 どちらにしても、信頼関係の上に、成り立つものだと思います。
「夢」は夢ですが、それを実現すれば、「現実」ですから。

 一方的に責めても、解決はあり得ません。
お金が絡むと、何となく泥臭くなりますが、
この面でも、結局は「すりあわせ」ではありませんか?

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