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[4329]基礎工事アンカーボルト

質問者:これから家建てる / 最新の回答・ご意見者:これから家建てる / 回答・ご意見数:1件
カテゴリ:構造・建材 / 2012年02月14日 20:50

木造3階建の検査が通過した図面を見せてもらったら、13mmのアンカーボルトを使用することで許可されているのですが、12mmのボルトが使われておりました。

現場監督は「直します」ということだったのですが、後に「13mmという規格がなく16mmだと長いので、Z表示の高品質であれば12mmの2.7mピッチで構わないと構造検査機関が言っている」とのこと。

一回電話を切り考えました。13mmで許可が下りているところを12mmで問題ない?2階建ての2.7mピッチで施工?全部2階建ての施工方法でないのかなと思いました。

私が13mmがないなら16mm使用してほしかったんだが、と言ったらその根拠が分からないというのです。根拠って!?許可されているのが13mmなのに下げるってどういうことですか?と言ったら、会社の皆が言ってると・・・・

私はとりあえず、「12mmでいいから3階建の2mピッチの倍の1mピッチで打ってくれと。」言いました、なぜなら基礎ベースは打ちおえてしまっており16mmを入れられないから逃げているかと思うのですが、この私の考え方「1mピッチで12mmを使用するという」のは問題ありますでしょうか?お忙しいところ申し訳ありませんが、助言宜しくお願い致します。

これまでの回答・ご意見数1

アドバイザーからの回答

アドバイザー  相談者
myph

栃木 渡

一級建築士事務所 株式会社 北工房 代表取締役
2012年02月14日 22:52

所在地:北海道札幌市中央区北1条西15丁目1-3 大通ハイム409
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多分、いろいろな誤解が重なっているようですね。。。

確かに、「慣習的」に確認申請の際、【13mmアンカーボルト L=400】というような書き方をしていますね。また、正確にはM12ボルトになります。

まず、、確認申請は「許可」ではありません。「法律に決まっている内容に関してはその通りになっているのを確認しました」という事になります。ですから「許可証」ではなく「確認済証」ということになります。で、なんでこんなお話をするかと言いますと、アンカーボルトに関しては、「基礎と緊結する事」とは法律に書かれていますが、計算の方法によっては(基準法上、計算方法は一種類ではありません)アンカーの本数や太さにかかわりなく、緊結してあればいいよ・・・という事になっています。

ですから、慣習的に13mmで緊結する事が図面に記載されていれば、論理的には12mmでも、9mmでも、理屈としては問題無い。。という事になります。

ここまでは法律上の理屈。ここからは実際のお話。。ちょっと、判りにくい事を書きますが、工務店さんにそのまま伝えて下さい。

実際に「壊れない事」をお求めであれば、「許容応力度計算」という方法で計算してもらって、耐力壁線毎の負担せん断力を出す。その上で、アンカーボルトの許容せん断力で割返し、本数と太さを出して貰って下さい。
経験則で申し上げれば、M12@2700でも、東京であれば(雪が少ない地方であれば)、クリア出来ると思いますよ。また、アンカーだけでなく、HD金物も耐力として参入できますので、そこまで参入すれば、よほど特殊な建物でない限り、ほぼOKでしょう。。

また、アンカーボルトは地震の時のズレを止める程度で、建物が壊れる、壊れないのお話であれば、アンカーよりスジカイの配置や量の方がはるかに重要です。

と、ここまでは工学のお話。

感情のお話であれば、気の済むまで、追加していただいたほうが宜しいかと思います。そんなに費用がかかるお話ではありませんので、工務店さんも対応してくれると思います。ただ、実際の現場では、柱などで、1mピッチに付けるのは難しいと思いますので、付けられそうな所に付けておく、、、という事になります。



myph

これから家建てる

所在地:東京都
2012年02月15日 00:15

分りやすくコメントして頂いてありがとうございます。
不安が無くなりました。教えていただいた内容を伝えたいと思います。
本当にありがとうございました。

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一般ユーザー  相談者