原則として,あまり古い家は,建て替える方が快適で良い家になることが多いです。
断熱,気密,換気に付いて,少し勉強されてから新築を計画されるといいと思いますよ。
ただ,都会では建て替えが難しい状況の土地もありますが,その辺は大丈夫でしょうかね。

住まいに何を求めるかで答えは違ってくるかもしれません。
想い出を残したい,記念碑としての家等々,様々な考え方があり,それは施主が決定することだろうと思います。
私自身は,家は暑さ寒さ,また大風や地震から住み手を守るシェルターであるべきだと考えています。
そして,夏は涼しく冬は暖かく,冷暖房費の掛からない家が,住み手に優しく,環境にも優しい家だと思います。
その一つの解は高断熱高気密住宅です。
断熱性,つまり熱損失係数,Q値は悪くとも1.6以下,できれば1前後で0.7なら理想的でしょう。
気密性,隙間相当面積,C値は悪くとも1以下,できれば0.5以下なら理想的でしょう。
そして気密測定は必ず行うこと。
換気システムは必要換気量が保証されており,メンテナンスの容易なものであること。
構造としては,2×4,あるいは2×6,または木軸パネル併用になっていること。
あと,長野県ですと,窓の配置を良く計画して,家の中に風の通り道を造っておくと,夏場は,窓を開けておくだけで,エアコンの要らない暮らしができるかもしれません。
また,暖房は床暖房かパネルヒーターがいいですね。
これらを行うためには,結局のところ建て替えるのが,一番手っとり早いと言えます。
建て替えが難しいのは,住宅密集地で,家の前の道路が狭いとか,建ぺい率をオーバーしているような場合で,アヤさんの場合は関係なさそうですね。
低地になっている部分は,土盛りをするなり,基礎を高くするなり,新築の場合は色々な方法が考えられます。
新潟の豪雪地では基礎が一階建て位の高さがあり,基礎の内部は車庫にしたり,中にはこっそり部屋にして使っているお宅も結構あります。
こうなると実質三階建てですが,この地域では,基礎はあくまでも基礎としての扱いになっているようです。

リフォームされるにしても,断熱,気密,耐震の面でもリフォームされるといいと思いますよ。
設計事務所を探す場合はQ値,C値などにきちんと答えてくれる人を探すことをお薦めします。
特に建築家と称する人の中には,デザインは素晴らしいものの,居住空間の快適性など,まったく頓着のない方がおられますので。
自分で住むわけでは無いので，見栄えが良ければ,それで商売できるのでしょうね。
北海道では考えられないことと思いますが。
余計なことかと思いましたが,老婆心ながら申し添えさせて頂きました。