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[4475]雪止めL型アングルが落下しました。

質問者:tora / 最新の回答・ご意見者:tora / 回答・ご意見数:2件
カテゴリ:構造・建材 / 2012年03月01日 14:34

 どこに聞いて良いのか分からず、相談させて頂きます。
 私の家は築7年3カ月、切り妻屋根、洋瓦、大手ハウスメーカーで建てました。
住所は新潟県柏崎市です。
先日、屋根の雪止めL型アングル(2段)が降り積もった雪(約40cm)と一緒に落下し、隣の家に直撃しました。
ハウスメーカーのメンテナンス会社(グループ会社のようです)の担当者に来て頂き次のように言われました。
「今年は雪が降ってから、暖かい日になったり、寒い日になったりして、見た目より雪が重くなってしまったから、雪止めアングルがもたなくなった。けっして設計ミスや施工ミスではありません。塩害や雪のことを考えれば3年でダメになるものもあれば、20年経っても大丈夫なのもある。今加入している保険で全て対応できます。アングルを3段にしましょう。」
 家の引き渡し時には、屋根に雪が1m積もったら雪を下ろすよう説明を受けました。我が家の場合、多いときで約80cmくらいの雪が屋根にありました。今年の新潟は豪雪だと言われていますが、3、4年に1回は今年程度の雪は降っています。
アングルが落下した次の日に、屋根に上がり金具の状態を確認したところ、アングルを挟み込む部分が開ききっており、雪の荷重に耐えられなくなったのだろうと思いました。
 担当者の話では今回の原因が分からず、このまま補修工事を進めたくありません。ましてや、アングルの本数を2本から3本に増やしましょう、なんて言われると、単に荷重計算が間違っていたのでは?とも思ってしまします。
 ハウスメーカーからはアングルを3本に増やす方法と、雪止め瓦にところどころを変える方法の2つの見積もりを作成しますと言われています。
アングルが2本の場合の選択肢は無いそうです。

このような事例はたくさんあると思いますが、どのような原因が考えられますでしょうか。また、今後補修を進めていくにあたって、どのようなことに注意したら良いでしょうか。

「下手な文章ですみません」
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tora

所在地:新潟県
2012年03月15日 13:47

クラビア様、飯田様 ありがとうございます。
 質問をさせていただいた後、メーカーのメンテナンス会社の担当者さんと何度かお話をさせて頂きました。結論から言いますと、ハウスメーカー側が100%の修繕費用を負担し、工事を行うという結果になりました。
 修繕方法は、L型アングルではなく、雪止め瓦を屋根の上段、中段、下段の3列に千鳥に配置するというものです。
 アングルが落下した原因は、「雪の重みでまずアングルを挟んでいる金具の下の瓦が割れ、そのはずみで金具が開き始め、L型アングルが支えられなくなり落下したと推測される。合計6か所の瓦が割れていた。」とのこと。
 このハウスメーカーの新潟支店での過去の事例では、瓦が割れるケースはたまにあるらしいですが、アングルが落下した事例は過去に無いそうです。初めてのケースだそうです。7年前に建てて雪止めにアングルが使われている家を、4月から総点検するとも言っておられました。

 心配になり相談させて頂きましたが、何とか補修が進みそうで良かったです。ありがとうございました。

これまでの回答・ご意見数2

アドバイザーからの回答

アドバイザー  相談者
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飯田 均

屋根サポートいいだ
2012年03月04日 19:58

所在地:北海道旭川市春光4条8丁目11-13
URL:http://sites.google.com/site/yanespptiida/
PR:- 雨漏り・すが漏り・雨だれ…

toraさんのおっしゃる通り、もともとの原因は、アングル本数と供に、受け金具が少なかったためにこの7年間で金具が変形し、雪の荷重に耐えられず、事故につながったのでしょう。
そのため、ハウスメーカーでは、新たに2つの見積もりを示すことにしたのだと思います。
どちらの方法を取ったとしても、対荷重(積雪量)の説明を受けて、毎年降雪前の点検をお勧めします。
グラビアさんから、いろいろな方策が在りましたが、他の方法としては防護柵を設けて、隣家への落雪を防ぐことです。

雪国での雪処理には近隣配慮が欠かせません。
特に勾配屋根では雪が落ちない工法を取っていても、
隣家や歩道を歩く人にとっての圧迫感は除けません。
屋根形状によっては、ある程度の間隔を空けることも環境配慮として必要なことです。


※アドバイザー以外の一般ユーザーからのご意見

一般ユーザー  相談者
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クラビア

所在地:新潟県
2012年03月04日 09:08

URL:
家づくりの想い:人に優しい家・ふところに優

この方面は詳しくありませんが,拙宅でも似たような経験がありましたので,一言。
拙宅の場合は急勾配の屋根(45度)の為,あらかじめ付けられた雪留めの効果が出ませんでした。
隣家に雪が飛んで,迷惑を掛ける状況でした。
対策としては雪留めを大幅に増やして解決しました。
元々,自然に雪が落ちる設計になっていたわけですが,新潟の雪は湿り気が多いので,簡単には落ちず,また,暖気になると圧雪の固まりが一気に隣家まで飛んでしまうという状況になりまして,なかなかうまくいかないものだなぁということを痛感させられました。
また,圧雪の固まりが落ちた時の音や衝撃は半端無いですね。
今は雪は徐々に落ちて行って,さほど遠くに飛ぶことはなくなりました。
自然に落ちる設計の屋根に雪留めを付けるのも変な話ですが,現実はこのような状況です。
急勾配の屋根の為,屋根に登っての雪下ろしは不可能ですが,幸い,今までの所,雪下ろしが必要な程の豪雪には出会っていません。
トラさんのお宅の場合は,業者の言われる通り,まずは雪留めを増やして,豪雪の場合は人力で雪下ろしをして対処するのが正解だと思われます。
私自身は雪下ろしの必要のない家を望んでいましたが,新潟の雪質では現実には厳しいものがありますね。
屋根に融雪の水をまくのはどうかとか色々検討しましたが,現実にはうまく行きません。
一応,一階建ての場合は屋根の勾配を敢えて低くしておいて,鉄板屋根にすると,暖気になると,雪が飛ばずに徐々にずり落ちてきますので,下から,柄の長いスコップで雪庇を切り落としてやる方法で対処できます。
あと,ランニングコストは掛かりますが,融雪パネルを使う方法もあり,これは確実に雪が溶けます。
新潟の場合は融雪専用の格安の電力の契約もありますので,雪下ろしを避けたいのであれば,この方向で行かれるのもいいかもしれません。