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[4546]屋根裏の換気と天井の断熱性能

質問者:hides27 / 最新の回答・ご意見者:竹沢 正弘 / 回答・ご意見数:4件
カテゴリ:性能 / 2012年03月10日 02:39

両親が神奈川県で地元の小さな建築会社で在来木造2階建ての住宅を建築中で現在基礎の工事中です。

図面を見たところ、屋根裏の換気口がなく、さらに2階天井裏の断熱材が薄いことに気がつきました。具体的には以下のような仕様になっています。

・2階天井裏の断熱材はロックウール50mm(ちなみに壁と床も同材の50mm)
・屋根裏は密閉空間で換気口なし(軒裏換気口なし。棟換気口はあるが屋根裏空間とは外気通気工法の湿気を含んだ空気を屋根の最も高い部分にある棟換気口までつなげて外気に逃がすために屋根に張られたベニアか何かで区切られていて、屋根裏空間とは繋がっていないとのこと。)

建築会社の設計士が言うには、外気通気工法で棟換気口まで繋がるために屋根の下に設けた空気層による断熱効果があるため、屋根裏の密閉空間は暑くならず、天井裏の50mmのロックウールで十分であり、これまで建築した家も皆同じ仕様で特に問題になったことはないとの説明でした。

空気層があると言っても、夏場には屋根裏の密閉空間は相当の暑さになってしまうと思われ、50mmの断熱材で本当に問題ないのか、不安です。
それに、屋根裏の空間を密閉(もちろんシールをするわけではないので、多少は隙間があるでしょうが)にして、暑さと湿気が溜まる気がして、木材には劣悪な環境であり、カビや劣化が早く進むのではないかと心配です。

しかも、聞くと屋根裏への天井点検口もないとのこと。(床下点検口もない)
メンテナンスや住宅性能に関心のない建築会社のように思えてなりません。

金額もさしてかからないと思われ、軒裏換気口ぐらいつけるべきではないか?断熱材も100mmぐらいにはした方がよいのではないか?と思っています。

アドバイスをいただければ幸いです。

これまでの回答・ご意見数4

アドバイザーからの回答

アドバイザー  相談者
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竹沢 正弘

瀬尾建設工業 株式会社
2012年03月12日 15:10

所在地:北海道羊蹄山の麓・倶知安町
URL:http://www.seo-ken.co.jp/
PR:「ウデより口が立つ」もので…

 あくまで、私の読んだ質問文からの印象かもしれませんが、

>・屋根裏は密閉空間で換気口なし(軒裏換気口なし。棟換気口はあるが屋根裏空間とは外気通気工法の湿気を含んだ空気を屋根の最も高い部分にある棟換気口までつなげて外気に逃がすために屋根に張られたベニアか何かで区切られていて、屋根裏空間とは繋がっていないとのこと。)


 この場合は、
小屋裏に小さな部屋を造っている。というイメージで考えて良いのでしょうか?であれば、その部分を、「天井断熱」というのは、「?」です。
 きっと、野地たる木などの下に、ベニヤを張ってる。というように思いますの、この場合は、そのベニヤの下、あるいは、ベニヤの代わりに「板状断熱材」という方が、良いのではないでしょうか?
 
>建築会社の設計士が言うには、外気通気工法で棟換気口まで繋がるために屋根の下に設けた空気層による断熱効果があるため、屋根裏の密閉空間は暑くならず、天井裏の50mmのロックウールで十分であり、これまで建築した家も皆同じ仕様で特に問題になったことはないとの説明でした。


 断熱効果?「廃熱効果」ではないでしょうか?
それにしても、オールマイティーとは思いません。し、密閉空間であれば、その「空気の流れ」を、期待できません。おかしいと思います。

 そもそもが、「密閉空間」には、疑問が残ります。というよりも、「不完全なもの」では、ない方がよっぽどマシだと思います。
 いいかえれば、「百害無くとも、一利で終わり」という感じでしょうか?

 クラビアさんも言われていますが、
>・2階天井裏の断熱材はロックウール50mm(ちなみに壁と床も同材の50mm)


 これでは、不足だと思います。
 壁で、100 天井というか、根太下にFP板(ポリスチレンフォーム板)50以上、プラスして天井に吹込断熱で200以上という感じでしょうか?

※アドバイザー以外の一般ユーザーからのご意見

一般ユーザー  相談者
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クラビア

所在地:新潟県
2012年03月10日 16:17

URL:
家づくりの想い:人に優しい家・ふところに優

断熱材は天井には300ミリ,壁,床は100ミリがお薦めです。
この理由は住んでみると分かります。
天井はセルローズファイバーの吹き込みでも構いません。
その方が工事は楽でしょう。
天井点検口,床下点検口は是非とも欲しいですね。
あと,換気システムはどうなっているでしょうか。
気密性も求めたいところですが,在来木造ということで,そこまでの要求は無理でしょうね。
ともかく50ミリ厚の断熱材は薄過ぎます。
myph

hides27

所在地:愛知県
2012年03月11日 21:54

ご回答ありがとうございます。

早速、断熱材の厚さは増す方向で両親に連絡したいと思います。

換気なのですが、屋根裏の換気口(強制換気も自然換気もない密閉空間)が全くないのが気になっています。

法律的にはなくてもいいのかもしれませんが、夏場に屋根裏で温まった空気が換気されないと翌日の朝まで温度があまり下がらず、さらに熱せられて温度があがり、天井の断熱材の厚さを上げても効果が下がってしまうのではないかと懸念しています。

建築会社の説明は、屋根の下に空気層があるから、屋根裏の温度はあまり上がらないから大丈夫という説明なのですが。

外気通気工法で壁の温められた空気を外気に逃がすための屋根の棟換気口があるとのことなので、せめて屋根裏もそれに繋げて屋根裏を密閉空間にしないか、軒裏換気口をつけて換気をするべきと思っています。

これは自分の心配のし過ぎなのでしょうか?
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クラビア

所在地:新潟県
2012年03月10日 23:49

URL:
家づくりの想い:人に優しい家・ふところに優

あ,それと大切なことを忘れてました。
窓は樹脂サッシのペアガラスにして下さい。
ガラスの空気層は12ミリ以上。
せっかく立派なタルを作っても,アルミサッシ一枚ガラスでは穴があいているのと同じことになりますので。
myph

クラビア

所在地:新潟県
2012年03月12日 00:27

URL:
家づくりの想い:人に優しい家・ふところに優

屋根裏の換気口はあるに越したことはないのですが,現実には妻側に換気口を設けても,さほど効果は無いのですね。
強力なファンを付けて排熱するなど,色々と実験したこともありましたが,太陽熱のエネルギーは半端ではありませんので,とても追いつく物では無かったです。
それで,その熱対策として,屋根裏の断熱材は300ミリをお薦めしました。
この程度の断熱性があると,仮に屋根の表面温度が80℃を越えることがあっても,室内側の天井の表面温度は,せいぜい30℃と,さほど上がりません。
換気口を設ける場合は雨仕舞いとか,建設会社の方でも心配な面があるのかもしれませんね。
図面が無いので,細かい構造が分かりませんが,外壁通気層の空気をそのまま屋根裏に設けた通期層と棟換気口で逃がす構造になっているのかもしれません。
そうであれば,屋根裏に換気口が無くともさほど心配は要らないようにも思いました。