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[4842]屋根裏断熱

質問者:断熱 / 最新の回答・ご意見者:竹沢 正弘 / 回答・ご意見数:3件
カテゴリ:結露と換気の問題 / 2012年05月01日 21:34

木造軸組の平屋です。屋根裏断熱で断熱材はロックウール75mmです。ユニットバスの上はユニットバス自体が断熱されているという理由で50mmのスタイロフォームでポーチと干場は居室ではないということで断熱材はされてません。一応両方とも屋根のしたです。あと玄関部分だけ天井断熱になってます。このような施工で屋根裏断熱は大丈夫なのですか?


これまでの回答・ご意見数3

アドバイザーからの回答

アドバイザー  相談者
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福地 脩悦

株式会社 福地建装 / HQ住宅研究所 ファース本部
2012年05月02日 09:29

所在地:北海道北斗市中野通324
URL:http://www.fas-21.com/
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屋根裏断熱の仕様と記述されておりますが、天井裏断熱としっかりとした区別を持って施工すべきです。
屋根裏断熱とは、瓦などの屋根材の下に断熱材を施す方法です。
この場合は、屋根材と断熱材との間に最低6センチ以上の通気層を用いる必要があります。

沖縄のように緯度の低い地域では太陽高度が高くなり、屋根材の受熱量が膨大となり、夏場には100℃近くにまでその温度が上昇する場合があります。
屋根材の受けた熱を放散させる構造になっていなければ、屋根材と断熱材の熱劣化が著しく早まってしまいます。
この屋根断熱方式では、構造的に断熱材を厚くする事に限界が伴う場合がありますので、設計段階から吟味する必要があります。

一般的なのが天井裏断熱ですが、天井部材に直接断熱材を載せる方法です。
この場合、小屋裏全体が通気層の役割を果たすのですが、軒天と棟上や妻側に通気口を備えて出来得る限り、外気と同じ環境にする事が必要です。
いずれにしても、断熱材の厚さは、本土の寒さ対策の断熱ではなく、暑さ対策が求められます。

本件はロックウール断熱材を使用するとのことですが、硬質タイプだと思われます。出来ればスチレンフォーム(スタイロフォームは商品名)をその下部に付加断熱材として用い、厚さは灼熱対策を考慮して北海道なみの厚さをお勧めします。
スチレンフォームは70℃の温度に熱せられると熱劣化を起こしますので、屋根下断熱材としては不向きです。しかしバスユニットなら大丈夫と思われます。
ただし、ポーチと干場は居室でないので断熱材を入れないと云うことは理屈になっておりません。
暖気は断熱性能の弱い部分から侵入しますので、徹底した断熱仕様にすることが相当と思われます。

冷房対策を施したエコ仕様の家づくりは今後のエネルギー政策に大きく関わります。家の断熱性能を完璧に行う事で、快適に過ごしながら冷房負荷熱量を70%以上もの削減する事が可能となります。
先進的な仕様で次世代に通じる家づくりを実践してください。
イニシャルコストは、ランニングコスト削減での相殺も可能です。
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竹沢 正弘

瀬尾建設工業 株式会社
2012年05月04日 19:18

所在地:北海道羊蹄山の麓・倶知安町
URL:http://www.seo-ken.co.jp/
PR:「ウデより口が立つ」もので…

 断熱材の性能云々・・・より先に、
基本的な事を、確認してください。

 まず、家そのものを、断熱材で大きな箱にするように、イメージしてください。
その箱の外側が、断熱材になります。
 バケツに水をためる時に、底や壁に穴が開いたバケツで、水を溜めることはしません。それでは、大きさは関係ない、水はたまりません。

 バケツは、家。
 バケツの大きさ(横の面の高さ)は断熱材の性能。と考えてください。
 溜める水は室内の熱です。

 イメージできるでしょうか?
居室、非居室は関係ありません。家一つを大きな一つの箱にするのです。

 同じような事で、
もしバケツの横の「壁の高さ」が、不意揃いだったら、どういう水のたまり方になるでしょう?
 一番低いところまでしか、たまりません。他の部分がいかに高くてもです。

 断熱の性能は、一部だけ厚い、薄いは、いけません。わかりますか?

 釈迦に説法みたいな、事であれば、お詫びしておきます。

 お宅を良く見て、断熱材の切れ目、穴・・・などが無いように、ご確認ください。

※アドバイザー以外の一般ユーザーからのご意見

一般ユーザー  相談者
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クラビア

所在地:新潟県
2012年05月01日 22:05

URL:
家づくりの想い:人に優しい家・ふところに優

お住まいは沖縄ですね。
夏の遮熱を含めて,その性能を断熱材のみに頼るなら,繊維系の断熱材の場合はできれば300ミリは欲しいところです。
繊維系の75ミリ,発泡樹脂系の50ミリは明らかに力不足です。
ただ,沖縄は日射の影響が強いと思いますので,遮熱対策が有効だと思います。
例えば,近隣に迷惑が掛からないのであれば,熱を反射する,光る金属製の屋根材を使用するとか,遮熱塗料を屋根材に塗るとかの対策が考えられます。
また,屋根裏断熱ということですので,屋根材と断熱材の間に通期層を設け,断熱材の上にアルミ蒸着シートの様な反射材を施工するといいでしょう。
また,この種の目的の屋根パネルも開発されていますので,それを使えば,断熱材が多少薄くなっても大丈夫だと思います。
沖縄でも,断熱に対する関心が高まってきているのはとても喜ばしいことだと思います。
断熱,遮熱の性能を上げると,冷房費を大幅に下げることができます。