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[5275]サイディング外壁の浮きと剥がれ

質問者:きりん / 最新の回答・ご意見者:竹沢 正弘 / 回答・ご意見数:3件
カテゴリ:家の外回り / 2012年07月19日 14:02

築9年の集合住宅ですが、外壁サイディングの浮きが激しく、一部剥がれも生じてきました。剥がれ部分には雨水が下地に入り込むと思われ、浮きが剥がれに発展する可能性を心配しています。物件の発注は不動産会社に依頼し、地元の建築会社が施工しました。不動産会社に相談したところ、建築会社に相談するように言われました。建築会社では3年保障範囲であり、保障はできないとのこと。今後品確法に基づき裁判も視野に入れて、保障請求するつもりですが、この度の不動産会社の対応はさておき、外壁の浮きと剥がれで品確法で言う瑕疵義務に相当し、保障を要求できるでしょうか?
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これまでの回答・ご意見数3

アドバイザーからの回答

アドバイザー  相談者
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竹沢 正弘

瀬尾建設工業 株式会社
2012年07月19日 15:31

所在地:北海道羊蹄山の麓・倶知安町
URL:http://www.seo-ken.co.jp/
PR:「ウデより口が立つ」もので…

まずは、築後 9年の間の「外壁材メンテナンス」の履歴を、おたずねいたします。

 その間には、(当然のごとく)窯業系サイディングであれば「塗装工事」がされているはずです。目地のコーキングは、その時点で「打ち直し」「補修」等がされているはずです。

 きつい言い方ですが、
見るところ、それの跡が見受けられません。
保証が出来ない。由の回答は、当然と見受けられます。
もちろん、品確法以前の問題と考えます。

 新車で買った「自家用車」・・・・・いつまでも新品ではありません。
 半年点検・1年点検・・・・受けていない車の故障を、メーカーで、どれだけ見てくれるでしょうね?
 9年乗った「自家用車」・・・・今まで、点検も、ワックス塗りもしませんでした。・・・・・塗装が剥げ、サビが出ました。・・・・
 メーカーの責任だ!・・訴訟だ!
                 ・・・・無理でしょうね。

 ここまで行くと、小手先ではなく、
「全面張り替え」を検討し、施工業者とよく相談したらいかがですか?
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竹沢 正弘

瀬尾建設工業 株式会社
2012年07月19日 18:36

所在地:北海道羊蹄山の麓・倶知安町
URL:http://www.seo-ken.co.jp/
PR:「ウデより口が立つ」もので…

 きつい言い方ばかりでは、何なので・・・・

 決して、9年たったら、必ずこうなる。とは言ってません。
この状況は、最初の張り方に、問題が無いわけでは、決してありません。

 現に、出隅部分(1枚目の写真)は、メーカーの施工マニュアルには無い、張り方です。
 ジョイント部(2枚目の写真)は、張り方云々は、ともかく。
部材そのものの著しい収縮?が疑われます。
 あくまで、可能性ですが、下地の不備によるもの。ということも、無いわけではありません。
 全体的な写真(3枚目)から言うと、部材に問題が無いとすれば、
張り方。というより、下地(通気層ドーブチ)の不備、施工不備を疑えば、疑うことが出来ます。

 ただし、これが、ここ1,2年でいきなり出たとは、考えにくく。
おかしな状況が見受けられた時点での「メンテナンス」「修繕」が、行われるべきであった。という話なのです。 
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きりん

所在地:秋田県
2012年07月21日 08:58

竹沢様
ご回答有難うございました。まず、9年間の補修は全くしておりません。サイディングの浮きは3年前頃に確認しておりましたが、その時は写真3のような状態でした。今年の春に近くで工事をしていた業者から、補修の必要性とその際の無償補修について話を伺いました。補償は釘の打ち直しで済むものと解釈していたところ、写真1のようにぱっくり開いてしまいました。放置できず、外壁の補修を施工業者に連絡するとともに、情報を収集して品確法の内容を調べていたところ、このサイトに至った次第です。竹沢様が指摘なされた施工マニュアルにない貼り方、部材の収縮、また可能性として指摘なされた下地の不備、施工不備は品確法の補償対象にならないのでしょうか?対象とならない場合、施工業者との交渉の余地はあるのでしょうか。また全体的な張り替えが必要としておりますが、この費用については施工業者との交渉の余地があるのでしょうか?宜しくご指導願います。
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竹沢 正弘

瀬尾建設工業 株式会社
2012年07月21日 10:01

所在地:北海道羊蹄山の麓・倶知安町
URL:http://www.seo-ken.co.jp/
PR:「ウデより口が立つ」もので…

 まず最初に、一言だけ。
業者も、「きりん」さんも、人間同士。感情の動物でございます。
「勘定」のことは、「感情」の外に置いてくださり、冷静な交渉をおすすめします。
 最初から「品確法」「保証」「無償修理」・・・・・・とやってしまうと、こじれることはあっても、解決の近道には決してなりません。

 まず、施工業者(新築時、あるいは現外壁の施工時)に、指摘すべき事。
 出隅は、「A型コーナーあるいは同質出隅」にすべき。コーナー突き付けのコーキング処理・・は、仕様書にはないはず。
 次に確認してもらう事。
 下地ドーブチ(通気層)・・・・無いのは論外。無いなら、付けなきゃだめ。
 下地間隔の確認。・・・455以下であるはず。(大丈夫だと思う)
 下地に対する外壁建材の釘ピッチの確認

 この確認をして、施工業者に問題が無ければ、「メーカー」の方で大概は10年ほどの保証があります。これには、施工の不備は、含まれませんので、施工を確認してください。と、まず言っております。

 もし、下地の施工に問題が無いとすれば、著しい縮みの原因は「部材の収縮」と言うことになり、今のうちならメーカーに保証させる余地はあります。・・・・ただし、おそらくですが、「部材・板材」のみの支給で、終わりだと思います。これは、施工業者を介して、メーカーと交渉すべきでしょうね。

 張り替えの工賃は、施工業者と、「交渉ごと」になります。
良くて半々、悪くて全額自己負担で、考えるべきでしょう。

 部材が支給されるだけで、3分の一くらいの金額が減ります。
あとは、どの程度の責任を施工業者が考えているか。で、割合の交渉をしてください。(決して最初から責任問題を声高には言わないことで・・・・・)

 そもそも、5年から7年ほどで「全面塗装」「コーキング修理」をすべきだった落ち度も、施主たる「きりん」さんに、あります。
 痛み分け・・・・で、お考えください。
 

※アドバイザー以外の一般ユーザーからのご意見

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