[5486]●耳つきグラスウールの施工について教えて下さい●
質問者:ココイチ / 最新の回答・ご意見者:クラビア / 回答・ご意見数:3件
カテゴリ:結露と換気の問題 / 2012年09月02日 19:02
4辺に防湿フィルムの耳がついているグラスウールを使用し、新築を建てています。
施工中の家は建築家にお願いし、とても複雑な造りをしていましています。
グラスウールをカットし、小分けにしてはめ込む部分も多くあります。
グラスウールメーカーの施工事例を見ると、耳を重ね合わせることで気密シートが不要と記載されていまいますが、
しかし、このようにカットしてしまうと耳などもなくなり、
グラスウールがむき出しになってしまう所が多々出てしまいます。
硝子繊維協会の施工マニュアルを見ても、表面の透湿シートが破れてしまったときは、 気密テープで補修するとは記載されていますが、カット面に関しての記載はありません。
?やはりグラスウールの中身が見えたものは、小分けされたものを気密テープで一つ一つ、中身が見えないように包まなくてはならないのでしょうか?
又は念のため、その上に気密シートを貼り、二重シートのようにしなくてはならないでしょうか?
使用しているグラスウールは、耳を合わせることで気密シート不要とのことですが、カットしますと(どの家でもカットはすると思いますが)、耳がなくなる部分が
多少なりとも出ますし、 気密シートの代わりとして機能しなくなってしまうのでしょうか?
またグラスウールの劣化、内部結露についても心配です。
? 特に今から高気密高断熱に変更したいわけではないのですが、
施主としてみますと、できる範囲でなるべく暖かい家が良いと思っていますので、
グラスウールの耳がない部分からの冷気などの断熱性能に影響が出てしまわないか?
? この状態で、上から石膏ボードを貼るのは珍しい事ではないのでしょうか?
私がお願いした建築家の方は、構造家なども協力してもらい、丈夫な構造、デザインなどを重視した家なのですが、
気密性のある家をあまり勧めていなく、高気密高断熱仕様にはしてありません。
もちろんこの件を質問しましたが、カットされた部分はそんなに気にすることないですよとおっしゃっていました。
もちろん信頼できる建築家、施工業者の方なのですが、
やはり一生に一度の買い物なので、必要以上に心配してしまいます・・・。
皆様、宜しくお願い致します。
施工中の家は建築家にお願いし、とても複雑な造りをしていましています。
グラスウールをカットし、小分けにしてはめ込む部分も多くあります。
グラスウールメーカーの施工事例を見ると、耳を重ね合わせることで気密シートが不要と記載されていまいますが、
しかし、このようにカットしてしまうと耳などもなくなり、
グラスウールがむき出しになってしまう所が多々出てしまいます。
硝子繊維協会の施工マニュアルを見ても、表面の透湿シートが破れてしまったときは、 気密テープで補修するとは記載されていますが、カット面に関しての記載はありません。
?やはりグラスウールの中身が見えたものは、小分けされたものを気密テープで一つ一つ、中身が見えないように包まなくてはならないのでしょうか?
又は念のため、その上に気密シートを貼り、二重シートのようにしなくてはならないでしょうか?
使用しているグラスウールは、耳を合わせることで気密シート不要とのことですが、カットしますと(どの家でもカットはすると思いますが)、耳がなくなる部分が
多少なりとも出ますし、 気密シートの代わりとして機能しなくなってしまうのでしょうか?
またグラスウールの劣化、内部結露についても心配です。
? 特に今から高気密高断熱に変更したいわけではないのですが、
施主としてみますと、できる範囲でなるべく暖かい家が良いと思っていますので、
グラスウールの耳がない部分からの冷気などの断熱性能に影響が出てしまわないか?
? この状態で、上から石膏ボードを貼るのは珍しい事ではないのでしょうか?
私がお願いした建築家の方は、構造家なども協力してもらい、丈夫な構造、デザインなどを重視した家なのですが、
気密性のある家をあまり勧めていなく、高気密高断熱仕様にはしてありません。
もちろんこの件を質問しましたが、カットされた部分はそんなに気にすることないですよとおっしゃっていました。
もちろん信頼できる建築家、施工業者の方なのですが、
やはり一生に一度の買い物なので、必要以上に心配してしまいます・・・。
皆様、宜しくお願い致します。
これまでの回答・ご意見数3件
アドバイザーからの回答
アドバイザー 相談者竹沢 正弘
瀬尾建設工業 株式会社
2012年09月03日 08:32
所在地:北海道羊蹄山の麓・倶知安町
URL:http://www.seo-ken.co.jp/
PR:「ウデより口が立つ」もので…
※アドバイザー以外の一般ユーザーからのご意見
一般ユーザー 相談者クラビア
所在地:新潟県
2012年09月03日 09:41
URL:
家づくりの想い:人に優しい家・ふところに優
このご質問に回答するのはとても難しいなと思っておりましたが,さすが,斎藤さん,竹沢さんが見事な回答をしてくださいました。
私も全く同感に思います。
ただ,一点だけ,ご提案の工法に付いては,本州では夏季型逆転結露の心配があることを申し添えさせて頂きます。
もっとも,質問者さんのお住まいは群馬県ということで,群馬県は日本でも一二を争う,湿度の低い県のようですので,この心配はほとんど要らないと思いました。
しかし,念の為,雨上がりで湿度が極めて高く,また,気温が高い時期に,エアコンを使われる時には,なるべく温度を高めに設定して使用されることをお薦めします。
どの程度の温度に設定すべきかは,湿り空気線図を見ると分かりますが,大体は28℃以上に設定しておけば大丈夫でしょう。
新潟ではグラスウール断熱の家で,壁内結露でやられている家を良く見掛けます。
全てが逆転結露によるものとは限りませんが,高温多湿の地域では,室内側の防湿を完璧にやると,繊維系断熱材の場合は逆転結露の恐れが高いことを申し添えておきます。
であれば,どうすればいいのかと言えば,冬は寒く,また,夏は蒸し暑い地域では,繊維系の断熱材を使うのは,かなり難しいということだと思います。
私も全く同感に思います。
ただ,一点だけ,ご提案の工法に付いては,本州では夏季型逆転結露の心配があることを申し添えさせて頂きます。
もっとも,質問者さんのお住まいは群馬県ということで,群馬県は日本でも一二を争う,湿度の低い県のようですので,この心配はほとんど要らないと思いました。
しかし,念の為,雨上がりで湿度が極めて高く,また,気温が高い時期に,エアコンを使われる時には,なるべく温度を高めに設定して使用されることをお薦めします。
どの程度の温度に設定すべきかは,湿り空気線図を見ると分かりますが,大体は28℃以上に設定しておけば大丈夫でしょう。
新潟ではグラスウール断熱の家で,壁内結露でやられている家を良く見掛けます。
全てが逆転結露によるものとは限りませんが,高温多湿の地域では,室内側の防湿を完璧にやると,繊維系断熱材の場合は逆転結露の恐れが高いことを申し添えておきます。
であれば,どうすればいいのかと言えば,冬は寒く,また,夏は蒸し暑い地域では,繊維系の断熱材を使うのは,かなり難しいということだと思います。
クラビア
所在地:新潟県
2012年09月03日 23:54
URL:
家づくりの想い:人に優しい家・ふところに優
斎藤さんが紹介して下さった防湿気密シートはとても興味深いもので,夏季型逆転結露対策として,かなり期待できます。
ただ,これは,本来,繊維系断熱材でも,調湿作用の高い資材,セルロースファイバーやウール断熱材(部材そのものの吸水性が高い)などの,壁内結露対策として開発されたという経緯があったと思います。
それで,グラスウールやロックウールなどのように,透湿性能は高いものの,調湿作用の無い,つまりガラスのように素材そのものが水を吸収しない資材に,可変透湿機能シートを採用して,どの程度効果があるのか,私は疑問に思っています。
結露する前の壁内の水蒸気や,あるいは可変透湿シートの表面で結露する場合は効果が期待できますが,グラスウール内部で結露して水になってしまったものを排出する効果がどの程度あるかが良く分かりません。
また,そもそも,繊維系断熱材を使用する際の壁内結露の対策として,北欧で開発されてきた手法は,冬季の壁内結露を対策としており,その原理は,室内側は防湿層を形成して,できるだけ,屋内の水蒸気を壁内に入れないようにし,また,それでも入ってしまった水蒸気に付いては,屋外側に透湿層を設け,これに加えて,外壁通期層を設けて,できるだけ壁内の水蒸気を屋外に排出してしまおうという原理で成り立っていました。
この際に重要とされたのは,室内側に付いては,できるだけ完璧な防湿層を設けることであったはずです。
それで,スウェーデンでは,室内側の防湿層としては,非常に分厚い防湿シートを,断熱材の中間を含めて,二重に貼るといった,かなり厳密な施工をしているようです。
そして,スウェーデンでは夏季の冷房は要らないので,これが正解だと思います。
そもそも,今回のご質問にあったように,本来は完璧な防湿を目的とするポリフィルムを切断する際の,防湿の懸念,これは主に冬季の壁内結露の懸念になると思いますが,これが,問題の発端であったことを考えると,室内側に,防湿の面で,完璧とは言えない?シートを貼るのはいかがなものかと思うわけですが,現実はどうなのでしょうか。
可変透湿機能というのが,冬季は完璧な防湿層として機能し,また夏季は適度な透湿層として機能してくれればいいのですが,そんなにうまくいくものでしょうかね。
正直なところ,この点は私の勉強不足ですが,これが素朴な疑問です。
もっとも,論より証拠で,可変透湿機能シートが現実にうまく行くようでしたら,本州ではこれが標準になっていくかもしれませんね。
ただ,これは,本来,繊維系断熱材でも,調湿作用の高い資材,セルロースファイバーやウール断熱材(部材そのものの吸水性が高い)などの,壁内結露対策として開発されたという経緯があったと思います。
それで,グラスウールやロックウールなどのように,透湿性能は高いものの,調湿作用の無い,つまりガラスのように素材そのものが水を吸収しない資材に,可変透湿機能シートを採用して,どの程度効果があるのか,私は疑問に思っています。
結露する前の壁内の水蒸気や,あるいは可変透湿シートの表面で結露する場合は効果が期待できますが,グラスウール内部で結露して水になってしまったものを排出する効果がどの程度あるかが良く分かりません。
また,そもそも,繊維系断熱材を使用する際の壁内結露の対策として,北欧で開発されてきた手法は,冬季の壁内結露を対策としており,その原理は,室内側は防湿層を形成して,できるだけ,屋内の水蒸気を壁内に入れないようにし,また,それでも入ってしまった水蒸気に付いては,屋外側に透湿層を設け,これに加えて,外壁通期層を設けて,できるだけ壁内の水蒸気を屋外に排出してしまおうという原理で成り立っていました。
この際に重要とされたのは,室内側に付いては,できるだけ完璧な防湿層を設けることであったはずです。
それで,スウェーデンでは,室内側の防湿層としては,非常に分厚い防湿シートを,断熱材の中間を含めて,二重に貼るといった,かなり厳密な施工をしているようです。
そして,スウェーデンでは夏季の冷房は要らないので,これが正解だと思います。
そもそも,今回のご質問にあったように,本来は完璧な防湿を目的とするポリフィルムを切断する際の,防湿の懸念,これは主に冬季の壁内結露の懸念になると思いますが,これが,問題の発端であったことを考えると,室内側に,防湿の面で,完璧とは言えない?シートを貼るのはいかがなものかと思うわけですが,現実はどうなのでしょうか。
可変透湿機能というのが,冬季は完璧な防湿層として機能し,また夏季は適度な透湿層として機能してくれればいいのですが,そんなにうまくいくものでしょうかね。
正直なところ,この点は私の勉強不足ですが,これが素朴な疑問です。
もっとも,論より証拠で,可変透湿機能シートが現実にうまく行くようでしたら,本州ではこれが標準になっていくかもしれませんね。