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[5644]既存住宅への1階天井・2階床下への断熱施工

質問者:うしくん / 最新の回答・ご意見者:栃木 渡 / 回答・ご意見数:6件
カテゴリ:構造・建材 / 2012年09月25日 22:10

平成12年に木造在来工法で住宅をしましたが、1階天井・2階床下への断熱施工に関して相談させてください。

新築時の断熱施工は
1階床下:押出法ポリスチレンフォーム55ミリ
1階・2階壁:ロックウール50ミリ
2階天井:ロックウール100ミリ
で施工しています。なお、2階屋根内側には断熱施工はありません。
当時よく採用されていた壁内通気工法を採用しています。
壁の断熱材の外側には、透湿防水シートが施工されています。(2階天井断熱材外側には、透湿防水シートなし)
我が家の場合、純和風住宅仕様のため1階軒天があり、化粧ピーリング・一部有孔となっています。つまり、有孔の部分から1階天井と2階床下の間を通気する構造となっています。

このため、1階天井と2階床下に断熱施工しないと、魔法瓶のふたのようにならず、1階天井と2階床下から断熱欠損が生じています。

「1階天井と2階床下に断熱施工しますか」という、当時設計士の言っていることがよく理解できず、よくあるハウスメーカーの住宅を例にこの部分が断熱施工していないことから、施工してもらっていません。

夏の暑さと冬の寒さを思うと、1階天井・2階床下への断熱施工すれば、断熱欠損が大幅に少なくなり快適になると思いますが、どうでしょうか?

また、併せて2階屋根内側にフォーム材などを施工した場合と、2階天井のロックウールさらに重ねる場合、どちらが断熱効果が高いのでしょうか?

1階天井・2階床下への断熱施工を実際にする場合、2階フローリングを破がしたりするのはできれば避けたいのですが、無理でしょうか?
個人的には、1階天井はロックウール施工、2階はフォーム材を吹き付ける方法を考えています。


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うしくん

所在地:山梨県
2012年09月26日 22:50

旧住宅金融公庫での地域は、「地域4」になっています。
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うしくん

所在地:山梨県
2012年09月26日 22:54

断熱サッシについては、「サーマル2」です。

これまでの回答・ご意見数6

アドバイザーからの回答

アドバイザー  相談者
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栃木 渡

一級建築士事務所 株式会社 北工房 代表取締役
2012年09月27日 04:03

所在地:北海道札幌市中央区北1条西15丁目1-3 大通ハイム409
URL:http://www.kitakobo.com/
PR:住宅設計に関わって30年が経…

ごめんなさい。。図面を拝見しただけで、細々したスペックなど読んでいませんが、、、、図面を拝見する限り、、、「断熱」「気密」の体裁すら、成していないと思います。。

北海道では、、拝見した図面の赤い線で、1、2階を繋げる。つまり、、、「家、一棟まるごと断熱材でくるむ」のが大原則です。私が小僧の頃、、数十年前から、それが大原則です。

1階と2階の間に外気を取り入れ、通気?換気?するなんてのは、もってのほか、論外。。です。Σ(゚д゚lll)

様々な知見をお持ちのようですが、何か、、根本的に勘違いされているような、気がしました。。。




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うしくん

所在地:山梨県
2012年09月27日 20:56

(株)北工房 栃木社長様、ご回答ありがとうございます。
そうなんですよね。ご指摘の1階の小屋裏の部分が断熱しないと、すっぽり包む形になりません。それは一級建築士の設計士に指摘したのですが、下地の合板があるので、断熱不要と言われたんです。これは実際に、ユニットバス上の点検口から上って、現場をみながら指摘したのですが・・・。
この部分を断熱するには、現場発泡のフォーム材単独か、スタイロフォーム+隙間をフォーム材で充填するしかなさそうです。
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栃木 渡

一級建築士事務所 株式会社 北工房 代表取締役
2012年09月28日 09:39

所在地:北海道札幌市中央区北1条西15丁目1-3 大通ハイム409
URL:http://www.kitakobo.com/
PR:住宅設計に関わって30年が経…

>下地の合板があるので、断熱不要

Σ(´∀`;)。。。。

あきれてしまいますねぇ。。。

細かなシステム、理屈、、語り出せばキリがありませんが、
まずは、その部分を断熱補強してくださいね。。
それが、最優先と思います。

あとは、ご予算に応じて、対応してください

※アドバイザー以外の一般ユーザーからのご意見

一般ユーザー  相談者
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クラビア

所在地:新潟県
2012年09月26日 00:28

URL:
家づくりの想い:人に優しい家・ふところに優

図面が無いので,良く理解できていないのですが,元々は,在来型住宅の平屋の家に,二階を乗せて,一階床下と二階屋根裏に断熱したような構造ということでしょうかね。
率直に申し上げて,断熱,気密の観点で考えると,根本的に何か間違っているような気がしました。
そして,断熱材も全般に少し薄過ぎるように思います。
それで,一階と二階の間に断熱材を充填すればいいというレベルの問題では無いように思いましたが。
そもそも,気密測定は行っておられるでしょうか。
また,窓やドアの仕様はどうなっていますか。
換気システムのタイプは?
まずは,そのあたりから,再確認して頂ければと思います。
また,簡単な図面でもあると,何かご提案できるかもしれません。
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うしくん

所在地:山梨県
2012年09月26日 22:47

クラビアさん、ご回答ありがとうございます。
ですが、いくつか根本的に誤解されている点がありますので、私の方から説明させていただきます。

>断熱材も全般に少し薄過ぎるように思います。
現在の次世代省エネルギー基準と比べれば、薄いのは当然です。
平成12年当時は、旧住宅金融公庫の基準金利適用住宅(省エネルギータイプ)は新省エネルギー基準(平成4年基準)(3等級)でしたので、この基準に添って、前述の厚さ(地域?)となっています。次世代省エネルギー基準(平成11年基準)は設計士からもまだ適用になっていないと説明を受けていて、私自身も文書で確認しています。下記のサイトでは記載がありませんでしたが、ロックウールのグラスウールより断熱性が高く、断熱材の種類(表-1)「C」にあたるので、天井75ミリ、壁50ミリでよく、床はA種押出法ポリスチレンフォーム保温板3種()にあたるので、「E」となり35ミリでいいことになっています。(これも文書で確認済み)
http://www.house-support.net/topix/dannetuhikaku.htm
http://www.house-support.net/seinou/syoene.htm#03
http://www.dowkakoh.co.jp/faq/faq_0023.html

>そもそも,気密測定は行っておられるでしょうか。
Q値の表示を義務化した「住宅性能表示制度」は平成12年4月施行の「住宅品質確保促進法」による制度ですが、平成12年時点では実際には制度が整っておらず未施行の状態(当時に県の建築主事に確認済み)でした。ですから当然にQ値の測定はしていません。大手住宅メーカーでもしていなかったはずです。
なお、施行済みの瑕疵保証制度に基づき、「性能保証住宅」として当時の住宅保証機構から認定を受けています。(当時レアケースだと思います。)

次世代省エネルギー基準では、外部に面する外壁・天井又は屋根・床の断熱材を行う箇所の室内面側に気密シートにて気密工事を行い、気密住宅仕様とすることが求められますが、新省エネルギー基準では求められていませんでした。
http://jutaku.homeskun.com/legacy/syouene/syouene/syouene.html
http://www.house-support.net/seinou/kimitu.htm

>また,窓やドアの仕様はどうなっていますか。
 断熱サッシや断熱玄関引き戸となっており、すべてペアガラス仕様です。

>換気システムのタイプは?
ロスナイの24時間換気システム(熱交換タイプ・天井埋込)を使用しています。当時はシックハウス対策のための換気設備が義務化された平成15年7月改正の改正建築基準法の施行前であったため、先進的な設備でした。
http://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/build/sickhouse.files/sickhouse_1.pdf#search=%27%E6%94%B9%E6%AD%A3%E5%BB%BA%E7%AF%89%E5%9F%BA%E6%BA%96%E6%B3%95%20%E6%8F%9B%E6%B0%97%27

なお、図面をアップしましたので、ご確認ください。再度ご回答いただけると幸いです。

画像 »

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クラビア

所在地:新潟県
2012年09月27日 00:33

URL:
家づくりの想い:人に優しい家・ふところに優

うしくんさんは,良く勉強されていると思いました。
様々な,日本の基準に良く通じておられると思います。
ただ,率直に申し上げますと,国際的な基準から見た時に,日本のレベルがあまりに低過ぎるのが現実なのです。
ただ,北海道だけは例外でして,国の基準に先行した,かなり先進的な住宅を,各ビルダーさんは実現しておられ,ここで解答に当たっておられる先生方も,優れた見解を持っておられます。
さて,ご質問の中に,「魔法瓶」という言葉がありましたが,そこから,推察したのは,本当に冬,暖かい家をお望みではないかと思いましたので,かなり厳しい意見を述べさせて頂きました。
先のコメントでは書き忘れましたが,本当に暖かい家を造る為には,まずはQ値とC値を確認することを避けては通れません。
世界でトップを走っているのはドイツでして,パッシプハウスはQ値は0.7,C値は0.5程度となっています。
そして,日本でも,これに近い住宅を提供する大手メーカーも出てきましたし,北海道のビルダーさんの中には,これを上回る性能の家を提供しておられるところもあります。
それで,うしくんさんのお宅を改修して,本当に暖かい家を造るとするなら,Q値はせめて1.5以下,C値も1以下は目指して欲しいというのが正直なところです。
これでもドイツの半分の性能ですね。
そこで,図面や,種々のご説明から見て,これが可能かといいますと,申し訳ないながら,ちょっと無理のように思いました。
そもそも,純和風の家は,夏向きの風通しの家を目指したものでして,断熱,気密と組み合わせるのはとても難しいわけですね。
それで,結論としまして,一階天井,また二階床下に断熱材を充填してどの程度効果があるかと言いますと,無いよりはましかなという程度だと思います。
天井に断熱材を乗せるのも,同様です。
一応,断熱材を充填するのであれば,セルロースファイバーの吹き込みであれば,あまり床や天井を壊さずに,施工できるように思いました。
真に申し訳ないですが,本当に暖かい家をお望みでしたら,一から建て直すのが正解であるように思います。
さもなくば,できるだ低コストの暖房を十分に付けることによって,現状のまま対応するしかないように思います。
もっとシンプルな形状の家であれば,何かご提案できるかなと思いましたが,図面ではかなり難しいように思いました。
あとは,北海道の諸先生方のフォローをお願いできれば幸いです。
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うしくん

所在地:山梨県
2012年09月27日 21:23

クラビア様、ご回答ありがとうございました。
よく見かける単純な構造の家だと断熱は簡単ですよね。
ただ、施主からみれば、改築を希望しているつもりが新築することになってしまったのではコスト的に現実的ではありません。
元々基準は単純な家だけでなく、それ以外の家にも適用されるものですから、丁寧に施工を行えば意図した性能は発揮できると考えます。
少なくとも、断熱全部を今の次世代エネルギー基準で施工するとなると、壁はすべて取り外すことになりますので、その件は外壁の再塗装の際に併せて検討したいと思います。
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クラビア

所在地:新潟県
2012年09月27日 22:11

URL:
家づくりの想い:人に優しい家・ふところに優

複雑な形状の家でも,最初から,高断熱高気密仕様で設計することは可能です。
実は拙宅も16年以上も前の設計で,かなり複雑な形になっておりますが,Q値は1.5程度に収まっています。
参考まで,仕様は壁,床は高密度グラスウール100ミリ厚の充填です。
天井は300ミリ厚のセルローズファイバーの吹き込みです。
ドア,窓は,一部は北欧または米国の輸入品で木製サッシ,トリプルガラス,一部は国産樹脂ペアに障子の追加,また一部は国産樹脂ペアのダブル,つまり4層構造になっています。
新潟に建っていますが,北海道のある先生の指導を受けて建てられたもので,新潟では高断熱高気密住宅の走りでした。
それでも,今から見ると,不満な点は多々あります。
さて,うしくんさんのお宅の場合は,元の複雑な形の家を断熱リフォームしたいということで,それはかなり困難であろうということが回答の趣旨でした。
既に良く御存知の様に思いますが,将来,壁や屋根を全てはいで,リフォームできれば,可能性がありそうですね。
その場合は,充填断熱は残して,外貼り断熱の手法で断熱,気密を改善できるかもしれません。
あと,窓は現在はアルプラでしょうか。
この断熱性はかなり劣りますので,将来はこれも樹脂サッシか木製サッシに交換されるといいですね。
あと,元々の工法から屋内の間仕切り壁の中も通気されているのではないかと推察されますが,これも断熱性を大いに損ないます。
これをどうやって止めるかが一つの課題になるかもしれません。
間仕切り壁の全てに,発泡樹脂を充填して,気流止めをつくるか・・・・。
ともかく次世代省エネ基準を基本にされるのであれば,?地域を目標にして下さい。
山梨も新潟同様,冬は寒い地域だと思いますが,現実には?地域仕様でやっと行けるかなという程度です。
日本は,国が何に遠慮したのか,基準が甘いのです。
なお,換気システムはメンテナンスと換気量の確保に留意されれば,今のまま使えると思います。
高断熱高気密住宅の研究は15年以上続けてきました。
断熱改修にも取り組みましたが,水漏れの桶を修理するの似ていまして,一カ所を直すと,別のところから漏れるという具合で,現実にはなかなか困難なのです。
それで,図面を見て,厳しいことを申し上げましたが,折角,色々と取り組んで,その結果思うほどの効果がないとガッカリされると思い,率直に申し上げさせて頂きました。
全く悪意はありませんので悪しからず。
もしも,これから,実際に断熱改修に取り組んで行かれると,この意味がご理解頂けると思います。
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クラビア

所在地:新潟県
2012年09月27日 22:14

URL:
家づくりの想い:人に優しい家・ふところに優

一部文字化けしておりました。
1地域基準,つまり,北海道基準を目標にして下さいという意味でした。
訂正させて頂きます。