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[584]ホールダウンアンカー忘れ

質問者:ポポ / 最新の回答・ご意見者:栃木 渡 / 回答・ご意見数:1件
カテゴリ:工事ミス・トラブル / 2010年10月07日 23:52

2×4で建築中です。2階建ですが、長期優良住宅とした為構造計算を行った結果、3箇所にホールダウン金物を設置することとなりました。ところが、基礎工事の段階でホールダウン用のアンカーを全て忘れられてしまいました。既に建て方はほぼ終了しています。対応策として、基礎に穴を空けた上でケミカルアンカーでの対応を提案されています。この対応で構造計算通りの十分な耐力は出るのでしょうか?基礎を痛める施工方法で問題ないのでしょうか?よろしくお願いします。新築なのに・・・気持ち的にははじめからやり直して欲しいと思っています。

これまでの回答・ご意見数1

アドバイザーからの回答

アドバイザー  相談者
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栃木 渡

一級建築士事務所 株式会社 北工房 代表取締役
2010年10月08日 10:17

所在地:北海道札幌市中央区北1条西15丁目1-3 大通ハイム409
URL:http://www.kitakobo.com/
PR:住宅設計に関わって30年が経…

本音と建前、技術論と手続き論、、、ないまぜでお話します。

本音の技術論で言えば、ケミカルでも全然問題は無いと思います。引き抜き耐力の数値にもよりますが、ボルトが無くても、対応できる金物がいろいろと市販されていますので、変な細工をせず(ケミカルアンカーを使用せず)、普通にそれらの金物を使った方が宜しいかとも思いますが、ケミカルの耐力と、その場で要求される耐力ではケミカルの耐力の方が、はるかに大きいです。つまり、、、技術的・実質的にはそんなに問題ないよね、、、って事です。

建前の手続き論になるとニュアンスが変わってきます。基本的にケミカルアンカーを使用したホールダウンは公的認定が取れていません。また、実際に長期優良住宅で申請した設計内容と異なる事を行おうとするわけですから、手続き上は変更手続きが必要になります。異なる事を行おうとする場合、技術的公的裏づけが必要になり、ケミカルでホールウダウンだと、技術屋は誰でも大丈夫でしょ、、とは判っていても、実際の技術的証明は難しいものがあります(コーン破壊の計算、打設後のコンクリート強度の証明などなど)。審査機関、審査機関の担当者によっても、見解は異なってくると思います。(基本的に大丈夫か、大丈夫じゃないか、、、ではなく、どこまで計算すれば大丈夫だと証明した事にするか、、ってトコです)

私にはやり直す、、、ほど、致命的なお話とは思えませんし、ミスはミスとして、ちゃんと対応しようとする工務店さんの対応も誠意的と思います。(悪意をもって隠しだてしたり、嘘をついて誤魔化さないだけ、誠意的と思います)。また、実質的フォローも充分可能だと思います。

ただし、この場で、私から手続きなんか気にせず、ケミカルでやっちゃいな!!・・とは言えません、、、、、。

以上のご説明でご判断下さい。

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