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[6381]窓からによる日射取得が優位な方法は?

質問者:FAZUN / 最新の回答・ご意見者:クラビア / 回答・ご意見数:2件
カテゴリ:性能 / 2013年02月14日 13:57

プライバシーを保ちながら日射をうまく取り入れる方法は以下の内どれが一番有効でしょうか?
仕様  新築  高気密、高断熱 熱損失Q1 C値0.5程度
     ペアガラス(アルゴンガス仕様) LOW-E内側
     設置箇所 真南 2階の窓(庇を深くするので夏場は無視します)

1 色つきのLOW-Eを採用して何もつけない

2 透明のLOW-Eを採用してレースをする

3 透明のLOW-Eを採用してブラインドをする


個人的には2階なのでブラインドの向きを南中高度で日射が入る用に設定すればそこそこ日射も取り入れながら道路からの通行人の視線も防げるのではないかと思っています。
しかし、日中操作しないので太陽高度が低いときは日射が逆に入らないのではと心配です。

考えとしては日中の太陽熱を取り入れて、なるべく夜間の暖房不可を減らせればと言う思いです。

こういった事に詳しい先生がいましたらご教授願います。

これまでの回答・ご意見数2

アドバイザーからの回答

アドバイザー  相談者

※アドバイザー以外の一般ユーザーからのご意見

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クラビア

所在地:新潟県
2013年02月14日 17:39

URL:
家づくりの想い:人に優しい家・ふところに優

とても興味深い取り組みをなさっておられると思います。
もう一つの質問の方で概要は述べさせて頂きましたが,経験的には,LOW-Eガラスを採用するよりも,素ガラスのペア,断熱性の面では,さらにトリプルを採用する方が,日射取得の面では有利なような感触を持っております。
ただ,最近はLOW-Eでも,室内側のガラスに金属膜を施工した断熱タイプと言う物もありますので,これなら日射取得の面では問題ないかもしれません。
しかし,この場合でもLOW-Eの部分で日射を遮蔽しますので,室内部分で蓄熱する面では若干不利になると思います。
熱損失と言う面では,窓の熱貫流率はLOW-Eを使う方が高い性能にすることができますが,日射取得と言う面では,経験的には,素ガラスの方が有利だとの感触を得ています。
もっとも,厳密な比較研究を行ったことはありません。
プライバシーとの兼ね合いはなかなか難しい問題ですね。
色付きガラスは,どうも見た目が良く無いように感じていますが,これは好みの問題かもしれません。
視線を遮る面では,いわゆるすりガラスがあります。
すりガラスのペアガラスや真空ガラスもあるようですが,熱透過率に付いては,良く分かりません。
二階の窓ですと,下から見るわけですから,中が見えても天井しか見えないように思いますが,それでも不都合でしょうかね。
一つの方法としては,窓の下にテラスのように,あるいは庇のように目隠しの板を張り出しておけば,下からの視界を遮ることができるように思います。
ついでに,その板を白く塗るかアルミ板にして,反射板にすると,日射取得の面ではさらに有利になるでしょう。
雪対策や雨風対策が必要になると思われますが,建築士や大工さんに相談されてみると,面白いものができるかもしれませんね。
ブラインドはご心配の様に,角度の調整がうまくいくかどうかが良く分かりません。
太陽高度に応じて,羽の角度を自動的に変えてくれるようなブラインドがあれば,いいのですが,まだ見たことはないですね。
物理的には,そんなに難しくなく造れるとは思いますが。

myph

FAZUN

所在地:北海道
2013年02月15日 19:54

クラビア先生
自動ブラインドがほんとにあればよいと思いました!
個人的には色つきLOWEが好きです(高級外車のスモークみたいで)
でも、日射で不利になるのであれば諦めようと思います。
2階の視線ですが道路から10m近くセットバックさせる計画ですので、道路幅も考えれば18m程度遠くから歩行者がいる関係になります。
そうするとどうしても大きい窓ですので内部がほとんど見える状況になるかと思います。
専門的な回答で大変ありがとうございました。

myph

クラビア

所在地:新潟県
2013年02月15日 08:58

URL:
家づくりの想い:人に優しい家・ふところに優

斎藤さんのフォローに感謝致します。
確かに,北海道ではペアガラスでも結露することがあるんですね。
この点は,新潟にいますと見落としている点でした。
あと目隠しの件ですが,これは,やはり,光を反射する性質のカーテンなどを使用しますと,その光をガラスを通して,外にはね返す形になりますので,日射取得の面では不利になると思います。
これは,夏場,遮熱対策として,室内側に遮光カーテン(アルミ蒸着タイプ)を採用ししますと,かなり効果があるのを確かめています。
つまり,遮熱対策としましては,戸外に遮熱材を置くのが理論的には望ましいわけですが,現実には,室内側に設置しても,それなりの効果は上げています。
それで,日射取得の面では,窓はできるだけ遮蔽しないで,一旦,室内の躯体に熱を溜め込んでしまうのが正解だと思います。
もっとも,このようにすると,斎藤さんがおっしゃっている様に,オーバーヒートの問題はあるかもしれませんね。