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[8037]セルロースファイバーの防音性能

質問者:END / 最新の回答・ご意見者:END / 回答・ご意見数:5件
カテゴリ:設備 / 2014年01月28日 06:11

いつもお世話になります。
丁寧な解説に感謝しています。

今日は防音対策について相談に乗って頂きたいと思います。

当家の断熱材には外壁にセルロースファイバー(105mm)を予定しています。
 ※正確には更に外断熱でEPSボード25mmのダブル断熱です。

妻が趣味でクラリネットをやっており、
「素人練習」をするにあたり、「簡易な防音室」があればありがたいと言います。
そこで、ウォークインクローゼットの壁(内壁)にもセルロースファイバーを吹き込み、その防音効果を期待できないかと考えています。

ポイントとしては…
 ・妻は楽器を趣味でたしなむ程度なので本格的な防音室は不要(本人談)
 ・外だけでなく、家族にもうるさい思いはさせたくない。
  (まったく聞こえなくなる必要は無い。程ほど緩和させたいとのこと)。
 ・使用するのはピアノや太鼓、金管楽器ではなく、比較的音が柔らかい木管楽器(クラリネット)
 ・不要に経費をかけたくない(本人談)
 ・ヒートショックは避けたいので居住スペース全てを対策する気は無い
といったところでしょうか…

ちなみに、現時点では間仕切りドアは付けない予定です。
妻には付けようか?と提案したのですが、
あくまで趣味人の、「あったらうれしい」程度の望みであること、
経費が掛かるのを避けたいこと、等々の配慮により現在はドア無しです…
(何より先にドアのような気がするのでそれだけは再度提案するつもりですが…)

セルロースファイバーは元々当家で使用する材料であり、
その仕入れの分量と手間が少々増える(壁一枚分)だけなので、
妻の求めるレベルに対応するには悪く無いと思うのですが…

他に何か良い方法があれば御教示ください。
例えば、その部分だけプラスターボードに防振テープを貼ってもらうのも良いのかな?などとも考えていますが…

当家と同じく、「プロではない趣味のレベル」で防音室”的な”空間を望む方々の、おそらく共通の疑問としてアドバイスいただけると幸いです。

よろしくお願いします。


これまでの回答・ご意見数5

アドバイザーからの回答

アドバイザー  相談者
myph

福地 脩悦

株式会社 福地建装 / HQ住宅研究所 ファース本部
2014年01月28日 16:28

所在地:北海道北斗市中野通324
URL:http://www.fas-21.com/
PR:「家は創り上げ、育て続ける…

防音対策には、セルローズファイバーのような柔らかい素材での吸音と、鉛板のような質感の大きな遮音で防音ができます。
セルローズファイバーのような吸音効果の高い素材も、その表面を堅い仕上げ材で覆うと殆ど吸音効果はありません。

本件では二重構造の断熱層を有していることから、外皮そのものがかなりの防音効果を有しているように思われます。
簡易的な防音室を構築する場合は、その部屋の内壁を通常は外壁に張ってリシン仕上がりとなる、軽量発泡コンクリート板の素板で仕上げると斬新な仕上がりとなりそうです。

20ミリから30ミリの厚さの軽量コンクリート板はわりと安価に購入できて、吸音と遮音の双方の機能があります。参考にしてください。

myph

END

所在地:岐阜県
2014年01月28日 21:50

>福地様
 外壁材料を使用するのは予想外でした。
 また、壁の硬さも影響するのも納得できました。
 一度工務店と相談してみます。
 ありがとうございます。

>グラビア様
 いつもありがとうございます。
 ドア、やはりそうですよね…
 換気まで配慮するのはこれも盲点でした…。
 妻とは「求めるレベル」を再度確認しつつ、
 検討を進めてみます!
 ありがとうございます!
myph

竹沢 正弘

瀬尾建設工業 株式会社
2014年02月04日 09:50

所在地:北海道羊蹄山の麓・倶知安町
URL:http://www.seo-ken.co.jp/
PR:「ウデより口が立つ」もので…

ご家族の「お気持ち次第」でしょうが、最低限の条件のクリアと、バランスは必要だと思います。 どんなに深いバケツでも、途中に穴があればそこまでしか水は溜まりません。 どのように大がかりに施工しようとも、一個所でも、素通しの部分があれば、防音室にはなりません。しっかりと「防音、吸音、遮音」の「箱」が出来ていれば、期待以上のものが出来るかもしれません。
防音、吸音という意味での性質的には、グラスウール、セルロースファイバーなどで施工する事で正解だと思われます。費用をかけるべきところ、過剰にかける事を避けるべきところ。その判断が重要だと思われます。その意味で、この場合は、吸音材(グラスウール、セルロースファイバー)をきっちりと施工することによってまずは、「箱」をきちんと作る事を考えるべきだと思います。
「ヒートショックは避けたいので居住スペース全てを対策する気は無い」ということですが、ちょっと、その意図されているところが、わかりません。どういう事でしょう? ちなみにセルロースファイバーにこだわらなくとも、グラスウールで十分ですし、入手の点でも、費用の点でも、経済的ではないでしょうか? 
myph

END

所在地:岐阜県
2014年02月06日 06:06

竹沢様
ありがとうございます。
セルロースファイバーを使用しようと考えましたのは、そもそも当家の標準の断熱材がセルロースファイバーでしたので、それを一部内壁にも充填するのが一番手っ取り早いと考えた次第です。
また、ヒートショック云々…については…私の理解不足やらやらもあるかもしれませんが、室内の壁に断熱材を充填するということは、部屋間の温度差の発生を助長させてしまうだけでは無いかと考えた次第です。。。
後者については私の理解誤りもありますでしょうか???
いわゆる、気流止めの考え方などを拝見すると、内壁に一定の断熱材をいれるのも(費用対効果は別として)まったく無意味ではないんでしょうか…?
素人だけで考えるのは難しいですね…(笑

※アドバイザー以外の一般ユーザーからのご意見

一般ユーザー  相談者
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クラビア

所在地:新潟県
2014年01月28日 18:05

URL:
家づくりの想い:人に優しい家・ふところに優

「何より先にドアのような気がする」というのは,その通りだと思います。
壁にセルローズファイバーを充填するのは,防音上,とても良い方法だと思いますが,防音の為の優先順位としては,まずはしっかりしたドアを設置することです。
音は空気振動と躯体の振動で伝わります。
躯体の振動はセルローズファイバーの充填で軽減させるとして,空気振動を防ぐには,気密性がポイントになります。
それで,防音室にはしっかりした,高断熱高気密住宅用のドアを付けるのが望ましいですね。
玄関ドアはかなり高価になりますので,裏口用の樹脂サッシのドアが現実的かもしれません。
もっとも,そこまでしなくても,できるだけしっかりした,気密が確保できるドアが必要になります。
音程の低い音に対処するには,その音の波長に応じた厚みの防振材(断熱材)の施工が必要になりますが,クラリネット程度でしたら,さほど神経質になる必要はないと思います。
いずれにせよ,防音室にドアが無いと,ほとんど防音効果はありませんし,反対に,壁に防音材を充填しなくても,ドアがしっかりしておれば,それなりに防音効果があります。
ただ,防音室の気密を確保すると,次に換気の問題が出てきます。
防音室も第三種換気にすると,通気口から音が漏れますので,防音室だけは独立した換気が求められるかもしれません。
防音室が外壁に面しているのであれば,この部屋だけは,同時吸排の換気扇を付けるのが現実的かもしれません。




myph

END

所在地:岐阜県
2014年01月28日 21:50

>グラビア様
 いつもありがとうございます。
 ドア、やはりそうですよね…
 換気まで配慮するのはこれも盲点でした…。
 妻とは「求めるレベル」を再度確認しつつ、
 検討を進めてみます!
 ありがとうございます!
myph

クラビア

所在地:新潟県
2014年01月28日 22:25

URL:
家づくりの想い:人に優しい家・ふところに優

追加ですが,もしも,集中ダクト方式の換気システムに防音室も組み入れる場合は,ダクトは消音タイプのものにされて下さい。
スパイラル管や塩ビダクトにしますと,音を他の部屋に伝えてしまいます。
大型船舶の伝声管と同じです。
myph

END

所在地:岐阜県
2014年02月06日 06:07

グラビア様
いつもいつもありがとうございまs。
御礼が遅れており、申し訳ありません。。。
換気ダクトまで影響があり得るんですね…
良く考えて対応を工務店と相談します!

myph

医王山

所在地:滋賀県
2014年02月04日 21:00

URL:
家づくりの想い:

ENDさん

セルロースファイバー断熱、湿度調整という面では、面白い材料と思います。

しかしセルロースファイバーは、吸音性はありますが、残念ながら防音性はありません。

吸音と遮音の違い誤解されていないでしょうか?

吸音と遮音とでは、目的と効果が違います。
どちらも同じ様で、誤解しますが、効果と働きが違います。

○吸音は音を吸音(減衰させて)音の反射を防ぐことです。
GW(グラスウール)では、断熱で使用するものより、密度が高い重量のあるものを使います。
減衰とともに、残響時間を下げることが出来ます。

○遮音は音の透過を防ぐことです。
質量のあるコンクリートや鉛等です。(PBも質量によります・・・枚数です)

この性能をうまく利用して音対策をいたします。

吸音材といえば、GW、セルローズファイバーも効果があります。発生音を減衰させることとなります。

壁、天井、床も遮音吸音が必要です。壁だけでは・・・・天井を介して聞こえます。

PB(プラスターボード)内に吸音材を充填しますとそれなりに効果がありますが、
PBを透過した音が、GW内で行き来することにより減衰します、即ち吸音します。
(吸音と遮音はちがいます)

遮音材の効果が低いと(厚み、枚数が少ないと、透過する音が多く)。効果が少なくなります。
遮音材の性能に影響を受けます。

演奏や練習は、プロでもアマでも発生音源音量は同等です。

防音室(録音スタジオなど)では、壁PB6重+GW(重量の多いものを使用します)+反対側PB6重以上で構成します。
又、超高層の住宅間間仕切りは、PB4重+GW+PB4重で構成します。(コンクリート壁200mm相当です・・)

一般的なRC(鉄筋コンクリート)分譲マンションでは、性能が不足するピアノ等楽器は出来ません。
(その為に、Yという楽器メーカーでは、ボックスタイプの練習室を販売しています。また、Y楽器では音を発生しない電気的な練習用楽器も販売しています)

本格的でなくても、隣室、隣家等に聞こえます同一生活者であれば理解できますが、隣家の方は・・・・・人によります。
それなりの配慮した設計の必要があるとおもいます。

音響室用ではありせんが戸建て住宅用として、防音よう鉛入りゴムシートとかがありますが、厚み等が薄いので効果が限定的ですので利用を効果駅にするため、音を理解した設計士を入れて検討されたほうが、よいと思います。
myph

END

所在地:岐阜県
2014年02月06日 06:11

中野企画様
ありがとうございます。
…確かに吸音と防音、完全に混同していました。
また、壁以外への対応も考慮する必要があること、確かにそのとおりですね。
妻とも練習頻度等を含め、良く相談してみます。
ありがとうございました。。