食品倉庫などの用途向けに，断熱シャッターも市販されていますが，かなり高価になります。
それよりも，ビルトインの倉庫は，居室等とは隔絶して断熱対策を施し，外部空間として扱う方が良いと思います。
この場合は，倉庫の外部入り口以外の，倉庫に面する全ての面は断熱を施す必要があります。
一番お勧めなのは，敷地にゆとりがある場合は，簡易なスチール倉庫を別に設置することです。
風通しの良い，家の日影となる，日当たりの悪い場所にスチール倉庫があれば，冬季は冷蔵庫の代わりとして使うことができます。
居室と同じ断熱空間にジャガイモなどを収納しますと，冬季は暖かい為に，すぐに芽を吹いて使い物にならなくなりますし，野菜などの傷みも早いです。
床下が風通しの良い空間になっている場合は，床下収納を設置して，断熱蓋を付けておくという手もあります。
こうすると，床下収納に，野菜やワイン等を置いて置くことができるようになります。
反対に，床下収納は断熱蓋を採用しないと，熱損失の原因となります。
収納庫自体を断熱構造にする手もありますが，こうすると，先に述べた理由で，食品関連は収納できなくなります。
なお，暑さ寒さを嫌う収納品は，ウォークインクローゼット等に置いておくのが無難です。
タイヤ等は，スチール小屋で十分です。
ただし，日当たりの良い場所ですと，庫内温度が上昇しますので，敢えて風通しの良い，日陰となるところに設置するわけです。