myph

[875]スレート瓦の落下

質問者:Kura Kura / 最新の回答・ご意見者:Kura Kura / 回答・ご意見数:5件
カテゴリ:家の外回り / 2010年11月19日 18:21

はじめまして。よろしくお願いいたします。

築13年の輸入住宅です。2年前に施工業者の勧めで外壁と屋根(スレート)の再塗装を160万ほどかけ行いました。3週間ほど前ですが、突然屋根のスレート瓦が落下して、業者に点検をしてもらいました。大屋根タイプの勾配が急な屋根を持つ家ですが、北東側の最上部のスレート1列が浮いており、2列目が何枚も次々に落下しています。落下したスレートを見ると、釘が錆びて野地板より浮き落下している模様です。野地板が内側からの湿気で痛んだのではないかとの話で、対策を検討すると言ったきり、その後業者からは連絡がありません。防水シートも一部表面に出ている状態なので雨も心配です。2年前の塗り替えでは分からなかったとの話ですが、こんな状況になるのであれば、塗り替えより屋根の補修をすべきだったと悔やんでおります。築13年というと、どんな不具合でも自己負担が相場でしょうか?どうにも悔しい思いでしょうがありません。プロの方のご意見、アドバイスを伺えると幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。
画像 »

myph

Kura Kura

所在地:神奈川県
2010年12月05日 02:18

竹沢様

ご教示いただいた内容をすべて施工業者に見せて、再度打ち合わせを行いました(竹沢様のお名前は問題があるといけませんので出しておりません)。やはり専門家のご意見なので、かなり響いたようでした。業者からすると、ある程度で収めようとしていたと思いますが、再度対策の打ち合わせとなりました。

同時に今回は仕様書と異なり、UBの上部天井一面に断熱材がまったく入っていないことが発覚しました。業者も確認し、入れ忘れ、もしくは手違い、あるいは何か理由があって、との話をしていましたが、大屋根の断熱が2回天井で完全に途切れていたことになります(家の反対側も同じように断熱材の不備が不安になりました)。

結論としては、費用的なことも考慮に入れ以下の提案がありました。

1)足場を組んだ作業に入る前に、室内側から、2ヶ所点検孔を開け状況を確認する。1ヶ所は2階UBと反対側の天井に開け、断熱材が設置されているかどうか確認する。2ヶ所目はスレートが落ちている3階屋根裏の天井に開け断熱材、野地板の状況を確認する。

2)屋根構造を2重にして空気を通すのは一番理想だが、経費的にはかなり嵩むため、現在屋根断熱でよく使われいる”通気くん”というダンボール材を使用する。手順は小屋裏壁をすべて剥がし、室内側より施工、通気くん分の厚みを薄くした断熱材を入れ、防湿ビニールを張り、壁材でふさぐ。

3)痛んだ野地板は交換をするが、2)の効果を上げるため、軒天に通気孔を設け、屋根トップに換気棟を設置する。

お忙しい所、再びご意見をお伺いして誠に恐縮です。以上の施工でも改善になりますでしょうか?
ご教示いただけると幸いです。何卒よろしくお願いいたします。

これまでの回答・ご意見数5

アドバイザーからの回答

アドバイザー  相談者
myph

福地 脩悦

株式会社 福地建装 / HQ住宅研究所 ファース本部
2010年11月26日 09:41

所在地:北海道北斗市中野通324
URL:http://www.fas-21.com/
PR:「家は創り上げ、育て続ける…

13年目で塗装補修を行う際には、表面だけでなくスレート瓦の下地の状態まで調査を行うべきだったと思われます。
瓦の木下地は、瓦からの浸透水や、内部から結露などで腐蝕すると、本件のような状況になる場合があります。

しかしながら現在、この場に及んでからは、悔しさの気持ちに押され、感情的になって一方的に業者側を責め立てると責任回避されてしまう事が考えられます。

現況からみて業者側の2年前の調査が不充分だった事は明らかのようです。
しかしながら築13年では、様々な部分に補修の必要個所が出てくる事があります。業者側と冷静に話し合い、双方がある程度の費用分担を行いながら然るべき対応を行う事が賢明と考えます。
myph

Kura Kura

所在地:神奈川県
2010年11月29日 00:26

福地様

ご教示ありがとうございました。

その後業者から連絡があり、リフォームのような業者としての儲けは取らず、工事業者の実費代という形で見積もりを出してきました。屋根塗装の際には問題は見られなかったというのが前提です。足場25万円、屋根換気棟取り付け10万円、屋根一部下地交換、20万円、屋根コロニアル剥がし、取り付け6万円、廃材処理5万円、計66万円という内容です。

2年前の確認不足から、計50万円でできないか交渉をしております。見積もりに対し、この交渉範囲は妥当でしょうか?
お手数おかけしますが、ご経験からアドバイスいただけると幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。

myph

竹沢 正弘

瀬尾建設工業 株式会社
2010年11月29日 09:50

所在地:北海道羊蹄山の麓・倶知安町
URL:http://www.seo-ken.co.jp/
PR:「ウデより口が立つ」もので…

 具体的に対策が動き始めたようで、良かったですね。

 各地での相場は、違いますが、たしかに「リフォームのような業者としての儲けは取らず、工事業者の実費代という形で見積もりを」の通りの金額に感じます。
 逆に、この金額でやりたいことすべて?と思います。

 私からアドバイスとすれば、
 「やらねばならないこと」すべて、なのか否か?を相談、確認し、工事内容を、「書面」にしておくことをおすすめします。
 さらに言えば、(工事業者の立場として)あまり、今回の値切りは、あまりおすすめしません。「手を抜く」ということではありませんが,心証は良くないのでは?
 正直な感想として、十数年前の時点で「関東地区」の高気密高断熱をうたった家としては、「進んでいたであろう。」と思います。
 「当時の最善」に近い物であったと考えると、今の時点の最善を当てはめて、「善し悪し」を言えないと思います。

 当時の北海道でも、「スカスカ」の新築住宅が、たまに見られた時代です。

 私なら、「値段はこれ以上、かかりませんよね?」とか、「確実な仕事をしてくれれば、この金額は、納得します。」で、少し、きびしいくらいの品質管理をかされた方が、良いですね。
 
myph

Kura Kura

所在地:神奈川県
2010年11月30日 21:47

竹沢様

コメントありがとうございました。
業者からは野地板の確認と痛んだ部分の張替え、屋根トップに一部換気棟を設けるといった説明でした。ただし軒天に空気入り口は設けず、屋根内部の湿気を断熱材の隙間を通じ、換気棟から出すという方法だそうです。

竹沢様にご教示いただいた施工と比較すると、だいぶ省略した形ですが、これでも有効でしょうか?それともやらないよりは多少マシだが、将来は不安。といった印象でしょうか?
予算的に余裕があれば、竹沢様のご教示の内容で徹底的にやりたいと思いますが、予算も限られている中、ローンを組んででもやるべきかどうか、「やらねばならないこと」の頃合がどうも判断に苦しみます。

専門家の視点で印象をお聞かせ願えると幸いです。

P.S.「書面にしておくこと」と、値切りの心証の件、大変参考になりました。


myph

竹沢 正弘

瀬尾建設工業 株式会社
2010年12月01日 01:33

所在地:北海道羊蹄山の麓・倶知安町
URL:http://www.seo-ken.co.jp/
PR:「ウデより口が立つ」もので…

文面から考えられる限りは、
間違ってませんか?
通気層と断熱材は明確に区分してください。
軒天から棟まで、独立して「通気」されるべきです。
その間に、断熱材が関与する、あるいは、断熱材の中を通るということは、
あり得ません。
断熱材の隙間?・・・・・気密されていない。といういみでは、ないですか!
ご予算の件は、理解できますが、
安物買いの銭失い・・・になりかねません。


myph

竹沢 正弘

瀬尾建設工業 株式会社
2010年12月01日 16:39

所在地:北海道羊蹄山の麓・倶知安町
URL:http://www.seo-ken.co.jp/
PR:「ウデより口が立つ」もので…

>業者からは野地板の確認と痛んだ部分の張替え、屋根トップに一部換気棟を設けるといった説明でした。ただし軒天に空気入り口は設けず、屋根内部の湿気を断熱材の隙間を通じ、換気棟から出すという方法だそうです。

 野地板の確認、痛んだ部分の張り替え は、OKだと思います。ただし、きっと、スレートが落ちた周辺だけしか見てないのでは?
 屋根トップに一部換気棟?どこに付けるの?どれくらい?
 
 一番引っかかるのは、「ただし軒天に空気入り口は設けず、屋根内部の湿気を断熱材の隙間を通じ、換気棟から出すという方法」というところです。

 そもそも、断熱材は、空気を自らの繊維の中に取り込み、それを保持しているから、断熱材なのです。通気してしまっては、その役目を果たしません。
フキンなり、座布団なりを、沸騰するヤカンのうえに置いて、それが、「熱」で、乾きますか?それより、少々寒くても、乾燥し、風のある戸外の空気に当てませんか?
 断熱材に今以上に湿気を持たせるにすぎません。

 断熱材の隙間を通じて、湿気をぬく?そもそもが、湿気が断熱材の中に入り込むことが問題なのです。進んで湿気を取り込む必要性は皆無です。
 それを防ぐのが、「高気密」の考え方です。

 私がアドバイスした文章を、業者は見ているのでしょうか?
この件の場合、まず、通気をしなければ、次はありません。
「通気層」と言ってますが、最初のころの書き込みの「小屋裏」の考え方です。外気と同じ環境がベストです。

 通気層を作るから、「ご予算」がきびしければ、「室内の工事」は急がないでも、我慢できる。と、判断したのです。
 軒天から棟までなんの抵抗もなく、抜けることが、理想です。

 正直なところ、悪化させることはあっても、良くはなりません。
 
 


myph

Kura Kura

所在地:神奈川県
2010年12月01日 23:09

竹沢様

再びのご教示どうもありがとうございました。
私は結露と断熱と通気の関係がどうも理解できておりませんでした。
竹沢様のこれまでのご指摘を元に、再度業者と対策について話を進めたいと思います。予算はそれからですね。

度重なるご教示心より感謝いたします。


myph

竹沢 正弘

瀬尾建設工業 株式会社
2010年12月05日 09:50

所在地:北海道羊蹄山の麓・倶知安町
URL:http://www.seo-ken.co.jp/
PR:「ウデより口が立つ」もので…

 いよいよ、本格的に修繕工事を行えるのですね。おめでとうございます。
工事内容には、問題は無いように、思います。
 それどころか、視点をかえれば、私の提案以上かもしれません。
私は通気を重視し、気密を「我慢できる」としました。
今回の内容は、気密をないがしろにはしていません。

 ただ、内壁側から。という施工は、いろいろと制約が大きいので、
十分に点検、確認が必要です。
 気密、断熱の切れ目、継ぎ目、通気の連続・・・・・・・・
 
 今までの私のアドバイスも、今までの業者との折衝も、
すべて、「絵に描いた餅」、こんどは、「口に入る、おいしい餅」を目指しての
心労がかさんで参ります。「十分に、お身体に、ご自愛ください」

 
myph

Kura Kura

所在地:神奈川県
2010年12月05日 16:29

竹沢様

早速のコメントどうもありがようございました。
そうですか!内容を拝見し安心いたしました。

数々のありがたいご教示のお蔭で、納得のいく修繕が行えそうです。
業者と私のやりとりだけでは、まったく違った方向に行っていたと思います。

最後まで親身になったアドバイスをいただき、心より御礼申し上げます。
本当にありがとうございました。

※アドバイザー以外の一般ユーザーからのご意見

一般ユーザー  相談者