マンション(10階建ての8階)を購入しました。現在建設中で、設計変更締め切り前後です。二重床二重天井の一般的なマンションで、外気に接する壁は全てウレタン吹き付け断熱(2cm)が施行されています。一般的な換気法で、天井裏には換気口はありません。天井は、9.5mmの石膏ボードにクロスを貼るだけが標準です。
建物と住民の健康を第一に考えております。具体的には、結露=カビを絶対防ぎたい、また外部(交通量の多い交差点そばの立地)や近所からの騒音を少しでも減らしたい。うちは幼児もいて賑やかな上に、私も楽器(ギター、ピアノ)をするので、まわりに気を使わなくていいようにしたいといったと思いを持っております。
そのため、防音や結露対策のため、調湿材の使用(一部エコからっとや、調湿作用のあるロックウール天井材(大建クリアトーン12S)、コンセントでの気密テープ使用、天井コンクリートへの折り返しウレタン吹き付け断熱(2cm厚、外壁から1m)、換気取り入れ口へのPM2.5対応フィルター装着、ダウンライトをシーリングライトへ変更といったことをお願いして、その方向で進んでおります。
ダウンライトは標準では、キッチンに5つ、脱衣所に1つ、その隣の洗面化粧台のところに3つ、玄関まわりに3つ、トイレに1つ、クローゼット2カ所に1つづつで、合計14個あり、水蒸気の多くでるところに多く存在していました。それぞれ、気密タイプではないと思います。
しかしながら、そもそも天井裏に換気口がないので、あまり気密性を高めると、天井裏等の通気が悪くなって、かえってかびやすく恐れもあるという意見も聞きました。
また、ダウンライトを前提に天井を下げてあるため、シーリングライトへの変更が難しい場所もあります。
天井裏の換気を考えると、少しはダウンライトを残しておいた方がいいものなのでしょうか?それとも、ダウンライトにしないで済めばそれにこしたことはないといったところでしょうか?そもそも気にし過ぎでしょうか?
素人なりに、考えてしてきましたが、素人ゆえに失敗しそうです。詳しいから、なにとぞ、よろしくお願い致します。
建物と住民の健康を第一に考えております。具体的には、結露=カビを絶対防ぎたい、また外部(交通量の多い交差点そばの立地)や近所からの騒音を少しでも減らしたい。うちは幼児もいて賑やかな上に、私も楽器(ギター、ピアノ)をするので、まわりに気を使わなくていいようにしたいといったと思いを持っております。
そのため、防音や結露対策のため、調湿材の使用(一部エコからっとや、調湿作用のあるロックウール天井材(大建クリアトーン12S)、コンセントでの気密テープ使用、天井コンクリートへの折り返しウレタン吹き付け断熱(2cm厚、外壁から1m)、換気取り入れ口へのPM2.5対応フィルター装着、ダウンライトをシーリングライトへ変更といったことをお願いして、その方向で進んでおります。
ダウンライトは標準では、キッチンに5つ、脱衣所に1つ、その隣の洗面化粧台のところに3つ、玄関まわりに3つ、トイレに1つ、クローゼット2カ所に1つづつで、合計14個あり、水蒸気の多くでるところに多く存在していました。それぞれ、気密タイプではないと思います。
しかしながら、そもそも天井裏に換気口がないので、あまり気密性を高めると、天井裏等の通気が悪くなって、かえってかびやすく恐れもあるという意見も聞きました。
また、ダウンライトを前提に天井を下げてあるため、シーリングライトへの変更が難しい場所もあります。
天井裏の換気を考えると、少しはダウンライトを残しておいた方がいいものなのでしょうか?それとも、ダウンライトにしないで済めばそれにこしたことはないといったところでしょうか?そもそも気にし過ぎでしょうか?
素人なりに、考えてしてきましたが、素人ゆえに失敗しそうです。詳しいから、なにとぞ、よろしくお願い致します。
papa
所在地:山口県
2014年11月29日 23:42
最後の文;詳しいから→詳しい方の間違いです。
コンクリートは外壁約150mm厚、戸境壁約180-200mm、スラブ厚325mm(ボイドスラブ)、間仕切りの石膏ボード9.5mm厚、床材の遮音等級がカタログ値で、LL45及びLL50、ガラス;ペアガラス。防音のグレードは、T-1です。外壁の内側は、ウレタン吹きつけと、空気層があって、室内側の9.5mm厚の石膏ボード1枚あります。戸境壁には断熱材や空気層及び石膏ボードはありません。床下には、断熱材や床暖房はありません。東側の角部屋にて、西以外の壁は、外気にさらされます。専有面積約88m2です。
換気は、一般的な第3種機械換気です。
コンクリートは外壁約150mm厚、戸境壁約180-200mm、スラブ厚325mm(ボイドスラブ)、間仕切りの石膏ボード9.5mm厚、床材の遮音等級がカタログ値で、LL45及びLL50、ガラス;ペアガラス。防音のグレードは、T-1です。外壁の内側は、ウレタン吹きつけと、空気層があって、室内側の9.5mm厚の石膏ボード1枚あります。戸境壁には断熱材や空気層及び石膏ボードはありません。床下には、断熱材や床暖房はありません。東側の角部屋にて、西以外の壁は、外気にさらされます。専有面積約88m2です。
換気は、一般的な第3種機械換気です。
papa
所在地:山口県
2014年12月05日 00:33
クラビア様から、石膏ボードは、いとも簡単に水蒸気を通過させるため、石膏ボードの穴が大きかろうと小さかろうと、あまり差はないという意見をいただきました。
あるホームページに、水蒸気は、石膏ボード1m2あたり、ひと冬に0.3L通過。2cm角の穴が開いていれば、10倍の3Lが通過という実験結果が紹介され、石膏ボードがいかに水蒸気を通すかということが紹介されてました。
しかし、穴が大きいと、水蒸気の通過する量がさらに増えることも真なりです。
石膏ボードの穴が大きくなろうが、増えようが気にする必要なしでしょうか?。それとも、湿気が多いところには、穴が無い方がやはり良いのでしょうか?。それとも、天井裏の換気を良くするため、穴が大きい方が、あるいは、穴が多い方が良いのでしょうか?
24時間換気回してれば、天井裏の空気も、ダウンライトの隙間から、吸い出してくれるのものでしょうか?
それとも、天井裏の湿気も、簡単に石膏ボードを通過して、室内に排出されるから、穴ががなくても大丈夫と考えることができるのでしょうか?
どなたか、意見をいただけないでしょうか?設計変更の締め切りが近づいており困っています。よろしくお願いします。
また、ダウンライトによって、遮音性がどの程度、低下するのか、ご存知のかたがおられたら、教えてください。
あるホームページに、水蒸気は、石膏ボード1m2あたり、ひと冬に0.3L通過。2cm角の穴が開いていれば、10倍の3Lが通過という実験結果が紹介され、石膏ボードがいかに水蒸気を通すかということが紹介されてました。
しかし、穴が大きいと、水蒸気の通過する量がさらに増えることも真なりです。
石膏ボードの穴が大きくなろうが、増えようが気にする必要なしでしょうか?。それとも、湿気が多いところには、穴が無い方がやはり良いのでしょうか?。それとも、天井裏の換気を良くするため、穴が大きい方が、あるいは、穴が多い方が良いのでしょうか?
24時間換気回してれば、天井裏の空気も、ダウンライトの隙間から、吸い出してくれるのものでしょうか?
それとも、天井裏の湿気も、簡単に石膏ボードを通過して、室内に排出されるから、穴ががなくても大丈夫と考えることができるのでしょうか?
どなたか、意見をいただけないでしょうか?設計変更の締め切りが近づいており困っています。よろしくお願いします。
また、ダウンライトによって、遮音性がどの程度、低下するのか、ご存知のかたがおられたら、教えてください。
これまでの回答・ご意見数2件
アドバイザーからの回答
アドバイザー 相談者※アドバイザー以外の一般ユーザーからのご意見
一般ユーザー 相談者クラビア
所在地:新潟県
2014年11月30日 08:33
URL:
家づくりの想い:人に優しい家・ふところに優
私はマンションやRC造の専門ではありませんので、ピント外れの回答になっているかもしれませんが、一般的な断熱、気密、換気の観点から、少し気になった点を幾つかお答えさせて頂きます。
まず、ウレタン吹きつけ20ミリというのは、断熱性としてはかなり弱いと感じました。
これが100ミリもあると有り難いのですが、コスト的にあるいは構造的に難しいでしょうかね。
次に天井での結露を心配されている様ですが、これは上階の方のライフスタイルなども影響してくるので、一概に論評するのは難しい様に感じました。
現状では天井コンクリートへの折り返しウレタン吹き付け断熱(2cm厚、外壁から1m)という配慮がなされていますが、同じ厚みで良いので、天井全面にウレタン吹き付けをされると、まず結露の心配は無くなると思いました。
なお、水蒸気の分子は空気、つまり酸素や窒素の分子と比べると極めて小さいため、ダウンライトかシーリングライトかの違いは、天井の結露に対してはさほど影響は与えない様に思います。
つまり、水蒸気は通常の石膏ボードなどは平気で通過します。
あと、同じ理由で戸境壁に付いても、薄くウレタンを吹いておくと結露の面では安心できます。
健康第一ということで、暖房は床暖房をお勧めしたいですね。
それは足湯効果があるからです。
電気式の床暖房で、断熱際の上にヒーターが乗る形式ですと、とても具合が良い様に思いますが。
まさか、ファンヒーターを付けるおつもりは無いでしょうね。
ファンヒーターの排気ガスは自動車の排気ガスよりも悪いとお考え下さい。
第三種換気でPM2.5対応フィルター装着ということになりますと、フィルターの目詰まりはすぐに発生すると思いますので、フィルター掃除、交換は頻繁に行う必要があります。
給気口の数や位置が不明ですが、とにかくメンテナンス性を優先されることをお勧めします。
ついでながら、これ、やってみますと結構大変なんですね。
あと、玄関ドアなど、開口部が気密性に配慮したもので無いと、第三種換気は機能しませんので、,その点もご注意下さい。
郵便受けなども普通の穴ですと、そこからだけ空気が入ってきますので、第三種換気を成功させるためには、躯体全体の気密と綿密な換気設計が求められます。
楽器をされるということで、集合住宅でそれが可能かどうかは、良く分かりません。
この相談室では頻繁にマンションでの騒音問題が質問されていますが、根本的な解決策はあまり無い様に感じています。
過去ログをご覧になると参考になると思います。
ともかく、防音等級T-1は心配が残りますね。
特にRC造は躯体そのものが音や振動を伝えますので、特にピアノの場合、鍵盤の打鍵音など、なかなかやっかいな問題が発生します。
私は、楽器をされる方は、田舎の一軒家か、一戸建ての高断熱高気密住宅が理想的だと考えています。
あと、窓はアルミサッシですと、その部分は結露する可能性が高いので、必ず樹脂サッシを採用して下さい。
ドイツ製などの、断熱材を挟み込んだ、本格的な断熱アルミサッシですと安心ですが、国産のはまだ心配です。
以上、思いつくまま勝手なことを書かせて頂きました。
参考になれば幸いですが、誤りがありましたらお許し下さい。
まず、ウレタン吹きつけ20ミリというのは、断熱性としてはかなり弱いと感じました。
これが100ミリもあると有り難いのですが、コスト的にあるいは構造的に難しいでしょうかね。
次に天井での結露を心配されている様ですが、これは上階の方のライフスタイルなども影響してくるので、一概に論評するのは難しい様に感じました。
現状では天井コンクリートへの折り返しウレタン吹き付け断熱(2cm厚、外壁から1m)という配慮がなされていますが、同じ厚みで良いので、天井全面にウレタン吹き付けをされると、まず結露の心配は無くなると思いました。
なお、水蒸気の分子は空気、つまり酸素や窒素の分子と比べると極めて小さいため、ダウンライトかシーリングライトかの違いは、天井の結露に対してはさほど影響は与えない様に思います。
つまり、水蒸気は通常の石膏ボードなどは平気で通過します。
あと、同じ理由で戸境壁に付いても、薄くウレタンを吹いておくと結露の面では安心できます。
健康第一ということで、暖房は床暖房をお勧めしたいですね。
それは足湯効果があるからです。
電気式の床暖房で、断熱際の上にヒーターが乗る形式ですと、とても具合が良い様に思いますが。
まさか、ファンヒーターを付けるおつもりは無いでしょうね。
ファンヒーターの排気ガスは自動車の排気ガスよりも悪いとお考え下さい。
第三種換気でPM2.5対応フィルター装着ということになりますと、フィルターの目詰まりはすぐに発生すると思いますので、フィルター掃除、交換は頻繁に行う必要があります。
給気口の数や位置が不明ですが、とにかくメンテナンス性を優先されることをお勧めします。
ついでながら、これ、やってみますと結構大変なんですね。
あと、玄関ドアなど、開口部が気密性に配慮したもので無いと、第三種換気は機能しませんので、,その点もご注意下さい。
郵便受けなども普通の穴ですと、そこからだけ空気が入ってきますので、第三種換気を成功させるためには、躯体全体の気密と綿密な換気設計が求められます。
楽器をされるということで、集合住宅でそれが可能かどうかは、良く分かりません。
この相談室では頻繁にマンションでの騒音問題が質問されていますが、根本的な解決策はあまり無い様に感じています。
過去ログをご覧になると参考になると思います。
ともかく、防音等級T-1は心配が残りますね。
特にRC造は躯体そのものが音や振動を伝えますので、特にピアノの場合、鍵盤の打鍵音など、なかなかやっかいな問題が発生します。
私は、楽器をされる方は、田舎の一軒家か、一戸建ての高断熱高気密住宅が理想的だと考えています。
あと、窓はアルミサッシですと、その部分は結露する可能性が高いので、必ず樹脂サッシを採用して下さい。
ドイツ製などの、断熱材を挟み込んだ、本格的な断熱アルミサッシですと安心ですが、国産のはまだ心配です。
以上、思いつくまま勝手なことを書かせて頂きました。
参考になれば幸いですが、誤りがありましたらお許し下さい。
papa
所在地:山口県
2014年12月01日 07:51
クラビア様
さっそく詳しいご返事をいただき、ありがとうございます。
・ダウンライトの場合10cm程度の穴が開くので、隙間もまあまあできると思い心配していましたが、石膏ボードに開いた穴の大きさや数とか気密性とかが関係なくなるほど、水蒸気がいとも簡単に、石膏ボードを通過しているとは、驚きました。クロスを貼りますが、これも簡単に通過と考えた方がよいでしょうか。
・確かに、天井全て吹いてもらえば、結露の心配しなくてよかったはずですね。
・ウレタン吹きつけの厚さについて、北側だけは100mmくらいにしてもらうべきだったかなと後悔してますが、気づくのが遅しでした。
・戸境壁のウレタン吹きつけも検討しましたが、ウレタン+空気層+石膏ボードのそれぞれの厚さの和で、6cmくらいは、部屋が狭くなるというお話でしたので、断念しました。
・暖房は、遠赤外線ヒーター(ダイキンのセラムヒートや、アールシーエス夢暖房・談話室)と電気カーペットで何とかするつもりです。ファンヒーターは使わないつもりです。床暖房は、悩みましたが、やめました。
・確かに、フィルター交換は、注意が必要そうですね。
・防音サッシだから静かですと聞いてましたが、確認したらT1でした。
・不正確な情報ですいません、ピアノといっても、電子ピアノにしようと思っています。
・樹脂サッシ及びlow-Eガラスは、価格面などから断念しました。そのかわり、北側1カ所のみ内窓つけました。他の所も、必要を感じれば内窓をつけたいとと思っています。
ご返事をいただき、ありがとうございました。大変参考になりました。
さっそく詳しいご返事をいただき、ありがとうございます。
・ダウンライトの場合10cm程度の穴が開くので、隙間もまあまあできると思い心配していましたが、石膏ボードに開いた穴の大きさや数とか気密性とかが関係なくなるほど、水蒸気がいとも簡単に、石膏ボードを通過しているとは、驚きました。クロスを貼りますが、これも簡単に通過と考えた方がよいでしょうか。
・確かに、天井全て吹いてもらえば、結露の心配しなくてよかったはずですね。
・ウレタン吹きつけの厚さについて、北側だけは100mmくらいにしてもらうべきだったかなと後悔してますが、気づくのが遅しでした。
・戸境壁のウレタン吹きつけも検討しましたが、ウレタン+空気層+石膏ボードのそれぞれの厚さの和で、6cmくらいは、部屋が狭くなるというお話でしたので、断念しました。
・暖房は、遠赤外線ヒーター(ダイキンのセラムヒートや、アールシーエス夢暖房・談話室)と電気カーペットで何とかするつもりです。ファンヒーターは使わないつもりです。床暖房は、悩みましたが、やめました。
・確かに、フィルター交換は、注意が必要そうですね。
・防音サッシだから静かですと聞いてましたが、確認したらT1でした。
・不正確な情報ですいません、ピアノといっても、電子ピアノにしようと思っています。
・樹脂サッシ及びlow-Eガラスは、価格面などから断念しました。そのかわり、北側1カ所のみ内窓つけました。他の所も、必要を感じれば内窓をつけたいとと思っています。
ご返事をいただき、ありがとうございました。大変参考になりました。
クラビア
所在地:新潟県
2014年12月05日 04:29
URL:
家づくりの想い:人に優しい家・ふところに優
パパさん。
とてもよく調べておられると思いました。
私も勉強になります。
さてここで、結露の発生条件を押さえておくことは大切です。
その一つは湿度、つまり湿気の多さです。
次に、結露を生じさせる物体の温度。
これは湿り空気線図というのを見ると分かります。
湿り空気線図はネットでもダウンロードできますので、ご覧になると勉強になると思います。
もう一つ大切な点として、物体の吸湿性も意外に重要です。
つまり、アルミサッシの様に吸湿性の無い物体の表面にはすぐに結露が発生しますが、木製サッシの様に吸湿性のある物体の表面は、仮にその表面温度が低くて結露が発生したとしても、木自体がそれを吸収してしまうため、結露を目視することができなくなり、実質的に結露しないということに(実際は結露していても)なります。
これらの点を踏まえますと、コンクリート天井面の結露を避けたいということですので、一番簡単で現実的な方法は、できるだけその面を温めるというのが正解になります。
そのためには、可能な限り通気して、その空気熱を利用して温めるのが実際的です。
そうであれば、できるだけダウンライトを増やして、室内の熱が天井面に到達しやすくする方が良いということになります。
また、ダウンライト自体の熱も有効となるでしょう。
さらに、開口部を設けるなどして、通気を積極的に図るのも良いかもしれません。
次に、水蒸気に対する防湿層を設けて、天井面に湿気が到達しないようにするという方法も考えられますが、また、パパさんはその方法を考えておられたと思いますが、これは先にも述べましたように、現実にはとても面倒で難しいやり方になります。
天井の化粧板の上に、ポリエチレンシートなどで、ベーパーバリアを設ける方法も考えられますが、隙間無く施工し、また隙間無く貼り合わせるのは、現実にはかなり大変だと思います。
24時間換気が通気の面で有効かどうかに付いては、その換気経路を見ないと何とも申し上げられません。
換気が無いよりは、有る方が有効であるとは言えますが。
というわけで、開口部が大きい方が、湿気も流入、排出されますが、それよりも、空気の出入りによって、天井面を温めやすくなるので、結露対策としては有効であるということになりそうです。
遮音性に付いては、コンクリート天井自体の気密性が高いので、空気振動よりも、躯体振動の方が問題になりやすいでしょう。
つまり、化粧天井の開口面積の影響は割と少ない様に思います。
むしろ、電子ピアノなどは、鍵盤の打鍵音の振動が階下に響いて問題が発生することが多いので、その点は注意されると良いと思います。
皆さん、分厚いジュウタンを敷いたり、ピアノの下に防振ゴムを挟んだりと、色々工夫されていますが、それでも問題となることがあるようです。
集合住宅は、上下を含め、近隣の方との意思疎通を良くして、日頃から良い人間関係を育んでおくことが大切だと思います。
とてもよく調べておられると思いました。
私も勉強になります。
さてここで、結露の発生条件を押さえておくことは大切です。
その一つは湿度、つまり湿気の多さです。
次に、結露を生じさせる物体の温度。
これは湿り空気線図というのを見ると分かります。
湿り空気線図はネットでもダウンロードできますので、ご覧になると勉強になると思います。
もう一つ大切な点として、物体の吸湿性も意外に重要です。
つまり、アルミサッシの様に吸湿性の無い物体の表面にはすぐに結露が発生しますが、木製サッシの様に吸湿性のある物体の表面は、仮にその表面温度が低くて結露が発生したとしても、木自体がそれを吸収してしまうため、結露を目視することができなくなり、実質的に結露しないということに(実際は結露していても)なります。
これらの点を踏まえますと、コンクリート天井面の結露を避けたいということですので、一番簡単で現実的な方法は、できるだけその面を温めるというのが正解になります。
そのためには、可能な限り通気して、その空気熱を利用して温めるのが実際的です。
そうであれば、できるだけダウンライトを増やして、室内の熱が天井面に到達しやすくする方が良いということになります。
また、ダウンライト自体の熱も有効となるでしょう。
さらに、開口部を設けるなどして、通気を積極的に図るのも良いかもしれません。
次に、水蒸気に対する防湿層を設けて、天井面に湿気が到達しないようにするという方法も考えられますが、また、パパさんはその方法を考えておられたと思いますが、これは先にも述べましたように、現実にはとても面倒で難しいやり方になります。
天井の化粧板の上に、ポリエチレンシートなどで、ベーパーバリアを設ける方法も考えられますが、隙間無く施工し、また隙間無く貼り合わせるのは、現実にはかなり大変だと思います。
24時間換気が通気の面で有効かどうかに付いては、その換気経路を見ないと何とも申し上げられません。
換気が無いよりは、有る方が有効であるとは言えますが。
というわけで、開口部が大きい方が、湿気も流入、排出されますが、それよりも、空気の出入りによって、天井面を温めやすくなるので、結露対策としては有効であるということになりそうです。
遮音性に付いては、コンクリート天井自体の気密性が高いので、空気振動よりも、躯体振動の方が問題になりやすいでしょう。
つまり、化粧天井の開口面積の影響は割と少ない様に思います。
むしろ、電子ピアノなどは、鍵盤の打鍵音の振動が階下に響いて問題が発生することが多いので、その点は注意されると良いと思います。
皆さん、分厚いジュウタンを敷いたり、ピアノの下に防振ゴムを挟んだりと、色々工夫されていますが、それでも問題となることがあるようです。
集合住宅は、上下を含め、近隣の方との意思疎通を良くして、日頃から良い人間関係を育んでおくことが大切だと思います。
papa
所在地:山口県
2014年12月06日 20:07
クラビア様
わかりやすい、丁寧なご回答ありがとうございます。
「ダウンライトでもいいかな」〜「ダウンライトの方がいいかな」という気持ちになりつつあるのですが、まだ、すっきりしません。
湿り空気線図もみさせていただきました。
室温20度 湿度50%の時 露点温度は、9.3度です。また、室温20度 湿度70-80%の時(浴室や台所からの空気の湿度を70-80%と仮定) 露点温度は、14.4度-16.4度です。
本日、地元の気象台のデータでは、最高気温7.2度、最低気温3.3度でした。コンクリートには外からの冷気が伝わりますし、全部屋を暖房するわけではありませんから、いくら隙間が多くても、天井裏の温度は室温よりは低いはずです。天井のコンクリートの温度が、9.3度に達していなければ湿度50%の空気でも結露しますし、14.4度に達していないなら、通常の空気ならよくても、浴室や台所からの空気(湿度を70%と仮定)なら、結露してしまいます。
ダウンライトで天井が暖まる効果もありますが、短時間しかつけないところは、あまり関係ありません。
結露しても、発生する水滴の量とか、結露の持続する時間が短ければ、かびが生えないかもしれませんが、長ければかびが生える原因になるでしょう。
また、年末年始などで、暖房切って不在で、上階の人も不在だと、コンクリートの温度は外気温に近づきますから、ひょっとしたら、一日中結露したままということになります。
天井裏の温度や湿度、天井コンクリートの温度がわかれば、シュミレーションしやすいのでしょうけど。よくわかりません。
いづれにせよ、コンクリートがどの程度暖まるかが心配です。ダウンライトをシーリングライトにしたから解決するということでもないですよね。
あれこれ書きましたが、設計変更締め切りで決めなくてはなりません。最終的には通気を優先し、なるべくダウンライトのままにして、湿度が高そうな浴室付近は、ダウンライトの数を減らそうかなと思っています。
それと、1日中全部屋暖房しておけば、天井裏やコンクリートも暖まるので、一番よさそうですね。妻はそういうタイプではありません(まめに消すタイプ)が、全部屋暖房や湿気対策(除湿器使用や換気など)がカビ予防=健康対策になることを教育しようと思います。また、可能なら内窓を増やせば、暖めた室温が維持しやすくなるので、効果的かなとも思いました。
クラビア様、詳しく教えていただき、重ね重ね、ありがとうございました。
わかりやすい、丁寧なご回答ありがとうございます。
「ダウンライトでもいいかな」〜「ダウンライトの方がいいかな」という気持ちになりつつあるのですが、まだ、すっきりしません。
湿り空気線図もみさせていただきました。
室温20度 湿度50%の時 露点温度は、9.3度です。また、室温20度 湿度70-80%の時(浴室や台所からの空気の湿度を70-80%と仮定) 露点温度は、14.4度-16.4度です。
本日、地元の気象台のデータでは、最高気温7.2度、最低気温3.3度でした。コンクリートには外からの冷気が伝わりますし、全部屋を暖房するわけではありませんから、いくら隙間が多くても、天井裏の温度は室温よりは低いはずです。天井のコンクリートの温度が、9.3度に達していなければ湿度50%の空気でも結露しますし、14.4度に達していないなら、通常の空気ならよくても、浴室や台所からの空気(湿度を70%と仮定)なら、結露してしまいます。
ダウンライトで天井が暖まる効果もありますが、短時間しかつけないところは、あまり関係ありません。
結露しても、発生する水滴の量とか、結露の持続する時間が短ければ、かびが生えないかもしれませんが、長ければかびが生える原因になるでしょう。
また、年末年始などで、暖房切って不在で、上階の人も不在だと、コンクリートの温度は外気温に近づきますから、ひょっとしたら、一日中結露したままということになります。
天井裏の温度や湿度、天井コンクリートの温度がわかれば、シュミレーションしやすいのでしょうけど。よくわかりません。
いづれにせよ、コンクリートがどの程度暖まるかが心配です。ダウンライトをシーリングライトにしたから解決するということでもないですよね。
あれこれ書きましたが、設計変更締め切りで決めなくてはなりません。最終的には通気を優先し、なるべくダウンライトのままにして、湿度が高そうな浴室付近は、ダウンライトの数を減らそうかなと思っています。
それと、1日中全部屋暖房しておけば、天井裏やコンクリートも暖まるので、一番よさそうですね。妻はそういうタイプではありません(まめに消すタイプ)が、全部屋暖房や湿気対策(除湿器使用や換気など)がカビ予防=健康対策になることを教育しようと思います。また、可能なら内窓を増やせば、暖めた室温が維持しやすくなるので、効果的かなとも思いました。
クラビア様、詳しく教えていただき、重ね重ね、ありがとうございました。