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[9438]調湿ロックウール吸音板のマンションの天井貼付け〜天井裏環境

質問者:papa / 最新の回答・ご意見者:papa / 回答・ご意見数:2件
カテゴリ:その他 / 2014年12月13日 03:55

調湿ロックウール吸音板(大建:クリアトーン12S)を、マンションの天井に貼付ける予定です。吸音効果、調湿効果、消臭効果などを期待しての取り付けです。単位面積あたりの調湿作用は強くありませんが、貼る面積が広いので、それなりにあるのかなと期待しています。室内の湿度上昇を抑制することで、室内の結露を防ぐ効果はあるはずですから、同じように天井裏の湿度上昇が緩和されて天井裏や壁内の結露防止になると考えていました。しかし、ロックウールの断熱作用のため、天井裏が暖まりにくくなれば、理論上、天井裏の結露を引き起こす恐れがあるのではないかと考えるようになりました。10階建ての8階で、最上階ではありませんし、天井コンクリートには、1mの折り返し断熱(ウレタン吹き付け2cm)がありますから、天井裏のコンクリートの最低温度は緩和されてるとは思いますが、結露の恐れはどうでしょうか?。結露のリスクが高くなるなら中止も考えています。ご意見いただけますと幸いです。
 職場の天井をみるとロックウール吸音板のようなものが貼ってありますが、小さい換気口のようなものが、わざわざ、何カ所もつけられています。通気をよくするためでしょうか。職場は、静かで、水蒸気発生が少ないですが、住居の場合はテレビや子供の声といった賑やかで、水蒸気発生量も多いですから、換気口つけると、天井裏で音が響き渡ったり、天井裏の湿度への影響もありますが、マンションでも換気口をつける方が天井裏環境にとってよいのでしょうか?
myph

papa

所在地:山口県
2014年12月14日 23:29

室温20度、外気温0度の時の、天井裏のコンクリート表面の最低温度を計算してみました。真上は上階が来ますから実際と違いますが、外壁から1mまで折り返しウレタン吹きつけがあるので、1m厚のコンクリートとして計算しました。折り返し無しは、コンクリート20cmとして計算しました。以下のような計算であってますでしょうか?
カタログで、クリアトーン12S(厚さ12mm)の熱抵抗は、0.23 m2・K / Wでした。 9.5mm厚の石膏ボード 0.043 m2・K / W 、天井裏の空気層の熱抵抗0.1m2・K / W, 室内側熱抵抗 0.13 m2・K / W , 室外側(外気)熱抵抗 0.03 m2・K / W, コンクリートの熱伝導率 1.6 W / m2K にて、1mあたりの熱抵抗 0.625 m2K/W、20cmあたり、0.125 m2K/W、ウレタン吹きつけ 厚さ2cmで、熱抵抗 0.769 m2・ K / W。

折り返しなし クリアトーンなし
θx=θi - Rx ( θi - θ0) / Rt = 20 - (0.13 + 0.043+0.1) (20-0) / (0.13 + +0.043+0.1+0.125+0.03)= 20- ( 0.273) *20 /(0.428)=20-12.75=7.24度

折り返しあり、クリアトーンなし
θx=θi - Rx ( θi - θ0) / Rt = 20 - (0.13 +0.043+0.1) (20-0) / (0.13 +0.043+0.1+0.625+0.03)= 20- ( 0.273) *20 /(0.928)= 20- 5.88= 14.12度

折り返しあり、クリアトーンあり
θx=θi - Rx ( θi - θ0) / Rt = 20 - (0.13 + 0.23+0.043+0.1) (20-0) / (0.13 + 0.23+0.043+0.1+0.625+0.03)= 20- ( 0.503) *20 /(1.158)=20-8.69=11.31度

室温20度は、湿度50%の時、露点温度9.3度、湿度70%の時露点温度14.4度にて、折り返しなし クリアトーンなしは、湿度50%でも結露+、折り返しあり、クリアトーンなしは湿度50%はOK、湿度70%でも結露+-、折り返しあり、クリアトーンありは、湿度50%はOKだが、湿度70%で結露+となりました。

myph

papa

所在地:山口県
2014年12月17日 00:00

天井裏のコンクリートといっても、広いので、大部分は、外気よりも上階の床下温度の影響を強く受けるはずです。当然ですが、上階の方が暖房していれば、天井コンクリートの結露はありえません。ところが、上階の方が、冬季に海外旅行に行かれたとか、転居などされれば、24時間換気も手伝い、1週間もすれば、外気温に近づくと考えられます。

ですから、外気は無視して、上階の床下温度との間で、天井コンクリートの表面 温度を推定し、結露するかどうか検討してみました。
実際には、ボイドスラブのため、熱抵抗が異なるかもしれませんが、325mm厚のコンクリートとして、熱抵抗=0.325÷1.6=0.2として求め、また、上階床下空間の熱抵抗は0.10として、計算しました。

例えば、クリアトーンあり;我が家の室温θi=20度、上階の床下温度θs=7度の時、我が家の天井コンクリートの表面温度θxは、
θx=θi - Rx ( θi - θs) / Rt = 20 - (0.13 + 0.23+0.043+0.1) (20-7) / (0.13 + 0.23+0.043+0.1+0.2+0.10)= 20- ( 0.50) *13 /(0.81)=11.9度と、計算しました。

外気温の影響は無視しての計算ですが、私の計算があっていれば、
室温20度、湿度50%の場合(露点温度9.3度):クリアトーンが無い場合には、上階の床下温度が0度でも結露しません。クリアトーンを貼った場合には、上階の床下温度が2度くらいで結露します。
室温20度、湿度60%の場合(露点温度12度):クリアトーンが無い場合には、上階の床下温度が3度くらいで結露します。クリアトーンを貼った場合には、上階の床下温度が7度くらいで結露します。
室温20度、湿度70%の場合(露点温度14.4度):クリアトーンが無い場合には、上階の床下温度が8度くらいで結露します。クリアトーンを貼った場合には、上階の床下温度が11度く らいで結露します。

私の計算があっていれば、クリアトーンをつけた場合には、上階の床下温度が7度でも、我が家が、室温20度、湿度60%の場合は結露してしまうことになりますし、
湿度70%はあまりないと思いますが、石油ファンヒーターや加湿器、部屋干しなどにより、室温20度、湿度70%になってしまった場合、上階の床下温度が11度くらいでも結露してしまいます。

というわけで、残念ながら、クリアトーンを貼るのは、やめようかなと思っています。

計算方法や考え方などで、問題があれば、教えていただければ、幸いです。

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myph

現場監督A

所在地:東京都
2014年12月13日 17:22

URL:
家づくりの想い:現場監督歴20年。アフターも…

ロックウール吸音板にそこまでの断熱性能はないと思います。前回のご質問も拝見させていただきましたが、結露の問題って完璧はないというのが私の意見です。生活の仕方を工夫されることも一つの方法であり、施工の際の仕様と、住まい方とを合わせて相乗効果で結露がしやすかったりしにくかったりとなると思います。

職場などで天井に通気口があるのはまさに空気の対流を起こすためで、空気の対流を起こす理由は結露対策だと思います。

結露を起こさないようにするために一番大切なのはお部屋の空気の管理です。簡単に言うと「換気をすること」なのですが、冬なんかは換気ばかりしていると寒いですよね。小さなお子様がいるとあったかくしてあげたい。あったかくすると空気中の水蒸気量は多くなりえます。その際、部屋ごとに冷暖房をしていると部屋ごとの気温差が発生し、それが結露の原因となります。ですから結露の面を最優先に考えれば、全館空調が優位です。おそらくお部屋と天井裏も同じことが言えて、あまりに区切るとそこに気温差が生じて結露しやすくなるのでは?というのが今回の不安ですよね。結露対策を優先すれば、お部屋と天井裏は対流させて空気の流れを作るか、天井裏に絶対湿気を入れないようにするかです。後者は現実問題として難しいです。サッシのペアガラス内は結露しませんよね。あれは乾燥空気が「閉じ込められている」からです。組立不良があり中に湿気が入るとガラス内も結露します。

現実問題の対応としては、仕様としては十分考慮されていると思うので、あとは生活スタイルを配慮してできる限り結露が起こりにくいように暮らすことが大事と思います。お風呂上がりは必ず浴室の扉を閉めて数時間換気扇を回します。ちなみにうちは朝まで回しっぱなしです。お風呂のお湯入れっぱなしにしません。入るときだけ入れて入り終わったら排水しておく。これも湿度管理の一つです。キッチンなんかも必ず使用時はレンジフードを回します。使用後もしばらく回しておくのが理想です。キッチンの場合、レンジフードは油などで汚れやすいのでそのメンテナンスも大事です。それから給気口も閉じては意味がありません。寒くても換気扇使用時は開けないと換気されません。ですので、浴室やキッチンなどの局所換気は換気扇のすぐ近くに吸気口を設けできるだけ換気ルートと生活動線を交合わせないようにするのが理想です。その上で、お部屋の湿度を一定に保つように空調をかけます。冬場は外気の湿度は低いので湿気の発生源を意識することで結露はかなり抑えられるんじゃないかと思います。湿度がが80%になっても結露しないように家を作ること・・・とか、あらゆる可能性を考えてしまうときりがなくなってしまうかも。。しれませんね。

ちなみに調湿作用とは湿気を吸ったり吐いたりという作用で、吸ってばかりではすぐに飽和してしまうのでやはり換気は必要です。その幅が広くなるという効果はあると思います。
myph

papa

所在地:山口県
2014年12月13日 22:09

ご返事ありがとうございます。
ご意見の通り、換気するようにすることが、大事だと思いますので、そうしたいと思います。
ロックウール吸音板にそこまでの断熱性能はないと思うとのご意見でしたので、期待して、カタログで調べたところ、クリアトーン12S(厚さ12mm)の熱抵抗は、0.23 m2・K / Wでした。
6mm厚のウレタン吹きつけ(0.006m / 熱伝導率 0.026 (W/ m・K) = 0.23 m2・ K / W )と同じ程度です。石膏ボード 0.043 m2・K / W
と足して、0.273 m2・K / W、熱貫流率= 1/0.273 = 3.663となり、これは、ペアガラス程度の断熱性能のようです。もちろん、高い断熱性能があるわけではありませんが、天井との間に温度差を作るような気がしますがどんなものでしょうか?
myph

現場監督A

所在地:東京都
2014年12月15日 04:03

URL:
家づくりの想い:現場監督歴20年。アフターも…

熱貫流などの計算は専門外なので、他の回答者にお任せします。すいません。ペアガラス程度というのはやはり断熱性はないとみてよいと思いますが如何でしょうか。通常のペアガラスであれば上記のような条件ではやはり結露しませんかね。ただ一つ抜けているのは熱の伝導は空気の対流によっても起こります。対流を遮断すれば気温差を生じる要因の一つになるんじゃないでしょうか。冬場に湿度70%という設定が厳しいと思うので、そうならないような工夫を考えないと結論は考えれば考えるほど遠のきそうですね。いっそのこと、天井なしで全面ウレタンや、全館空調を取り入れないと安心できるレベルには到達できないと思います。
myph

papa

所在地:山口県
2014年12月15日 20:07

返事いただき、ありがとうございました。
旭硝子のホームページのデータでは、室温20度、外気0度で、ペアガラスの時、61%以上で結露発生とありました。50%では結露せず、70%では結露するということになり、現場監督Aさんの推測通りでした。
それと、おっしゃる通り、天井裏への空気の対流もあるわけですから、もっと暖められるかもしれませんし、全館空調ではないので、暖房していない部屋からの冷たい空気が天井裏に入ってくることで、もっと冷えるかもしれませんね。
 最近、脱衣所に温湿度計をおいてみたのですが、入浴後はあっという間に、湿度は80%くらいになって、鏡が結露して、しずくが垂れていました。ただし、しばらくすると、24時間換気のおかげで、湿度は下がっていました。高い湿度が長時間続くことは、あまりないと思われましたが、その時発生した、しずくは、どこかに、したたり落ちているわけで、その後、すぐに乾かなければ、かびの原因になるのではないかと、思ったりするのです。
 天井裏の場合見えませんし、しずくを拭くこともできません。かびが生えても見えません。セーフティマージンが広い方が安心なのではないかと思うわけです。
 今回、自分なりに計算してみて、外気0度、室温20度湿度70度でも、少なくとも、1mの折り返し断熱があるので、ロックウール天井板を貼らなければ、まず結露しないだろうという安心感を得ることができました。また、ロックウール天井版を貼ったとしても、暮らし方に注意すれば、おそらく大丈夫だろうという気がしています。
 どうも、ありがとうございました。