体にとまったこの虫をつぶすと、虫の体がつぶれてその体液に含まれるペリデンという毒性の物質によって皮膚炎を生じます。潰さずに逃がしてやることができるのであれば皮膚炎を回避できることになります。
光のある方向に飛ぶ性質なので夜間に窓を開けるときは、室内に誘引する可能性が高くなります。事故につながりやすいのはこのようなときでしょう。
殺虫剤が効くのは薬剤成分が直接触れた虫か、虫の身体的特徴で体内に成分が取り込まれた個体です。総て殺滅できるとは考えないでください。一匹でもヒトの皮膚上にとまれば危害要因となる虫です。
注意深く落ち着いて観察し、つぶさないように対応することが何より大切です。万が一皮膚炎につながる接触があったときは速やかに皮膚科へいって本虫による被害である旨を伝えられるように意識しておくことが大切です。
　年によって出現の数が違うと思います。潰さないように気をつける必要はありますが、長い目で観察していれば自然に発生数が少なくなることもあります。