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[9898]屋根の音鳴りが建築当初よりひどい。屋根の北側でスガモリがある

質問者:流氷クリオネ / 最新の回答・ご意見者:飯田 均 / 回答・ご意見数:3件
カテゴリ:工事ミス・トラブル / 2015年04月02日 22:39

平成9年築の46坪平屋です。屋根形状はゆるやかな勾配の平屋根です。入居当初から屋根からパキパキ、ミシミシ、カサカサという音がしておりました。3年して転勤で家を空家にし、3年前に戻りました。やはり屋根の音鳴りがありました。昼も夜も音はしました。

ソーラーパネル設置を検討していたため、とある業者に下見してもらったことで、北側の軒でスガモリや垂木と屋根のピッチが合わない施工をしていることがわかりました。昨年10月施工業者に連絡し音鳴りとスガモリの調査をしてもらいました。

屋根裏の北側全面でほぼ全面スガモリしている。屋根を一部はがしてみるとルーフィングが劣化している。一部1.5mにわたりかしめていない部分ありかしめなおした。屋根の北側をコーキングして水漏れの応急処置してもらいました。

 施工業者の意見としては、音鳴りの原因はトタンの膨張収縮とアスファルトルーフィングの劣化である。スガモリの原因は北側の屋根から水が浸入したためと言われました。根本的に修理するためには、屋根をはがして、新しいトタンを張りなおししかないといわれました。

 それで初めて分かったとどですが、屋根の垂木は2x4材を45cm間隔で使い、その上に20mmのスタイロホーム、その上に合板、アスファルトルーフィングが張ってあるのですが、トタン屋根のピッチが42cmであることが判明しました。
そのため垂木に固定ではなく、合板に固定されていることがわかりました。ピッチが合わないので、釣り子は垂木に合わず、合板のビス止しているようです。
 
 このような垂木の45cm間隔に合わないトタン材を使用したため、屋根の音鳴りがしているのではないかと推測しておりますが、このような施工は問題ないのでしょうか?
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これまでの回答・ご意見数3

アドバイザーからの回答

アドバイザー  相談者
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飯田 均

屋根サポートいいだ
2015年04月03日 15:29

所在地:北海道旭川市春光4条8丁目11-13
URL:http://sites.google.com/site/yanespptiida/
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流氷クリオネ様
施工より、18年経過し、メンテナンスの時期でもあり、葺き替えをお勧めします。

葺き替えにあたっては、ソーラーシステムを検討しているとのことで、製品の架台設置に必要な下地補強など確認のうえ、施工資材・工法を各様者と事前に打ち合わが必要です。

質問の
1、スガモリは、緩勾配屋根では、「かしめて」いなかった部分から全面に広がったものか、全面からのスガモリなのか、判然としないままでの部分的な外部からのコーキングでは一時的なものと思われます。

2、音鳴りは、膨張収縮と風邪によるトタンの板鳴りが考えられます。

3、垂木間455mmに合わないトタンを使用することはありえます。
18年前でしたら、意匠性や緩勾配屋根の防水性能の観点から野地板にビス止め工法を取ったことがあります。

長期間スガモリを発見できなかったために、野路合板が腐朽していると思われます。
その辺も再度、確認のうえ改修方法を決めてください。

myph

栃木 渡

一級建築士事務所 株式会社 北工房 代表取締役
2015年04月03日 16:30

所在地:北海道札幌市中央区北1条西15丁目1-3 大通ハイム409
URL:http://www.kitakobo.com/
PR:住宅設計に関わって30年が経…

スガモリの根本原因は、ほとんどが天井断熱にあります。
それは、初期施工の不備の場合もありますが、軒天からの吹込み風で断熱材が偏った、あるいは無くなった。動物などの侵入で、断熱台が偏った。あるいはスガモリ以外の原因での漏水で部分的に断熱材が濡れ、局部的に断熱性能が落ちた。。。。など。。

いづれも経年劣化、あるいは一時的に空き家にされていた事を考慮すると、あり得る事象と思います。

屋根の吹替えと共に、天井断熱の点検、やり替えもお勧めします。
myph

飯田 均

屋根サポートいいだ
2015年04月03日 20:02

所在地:北海道旭川市春光4条8丁目11-13
URL:http://sites.google.com/site/yanespptiida/
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私の経験から、すがもれ(スガ漏り)とは

積雪寒冷地において屋根に積もった雪が外気温又は建物から出る輻射熱により溶け、融雪水となり、低温時に軒先(屋根の水下部分)で落下する前に凍結して凍り付き堆積します。
高温時や小屋裏の熱が上昇したとき、そこで氷や雪が解け水が溜まり、屋根材トタンの防水性の劣っている部分から、その融雪水が浸入し建物内外に出てくる現象を言います。
〔水漏れ箇所を特定するのが難しく、雨漏りとは区別されます。〕

屋根材の防水性能が保たれていれば、軒先にツララ・氷堤ができ、プール状態になっても、漏水することはありませんでした。

緩勾配のフラットな屋根では、天井断熱や換気が良くても、冬季に5?10cm位の氷堤やツララができ、融雪水がたまっていることが多々見られます。
ステンレス防水と同様にトタン葺きでも防水テープ・コーキング・工法で防水性能を確保されていれば、スガモリは起こりません。

ただ、防湿シートの不備や換気が不足していますと、小屋裏で湿度が上がり、内部結露が発生し安くなります。

ですから、シングルや瓦の様なジョイントの防水性能の劣っている屋根材の場合は、二次防水の下地材に防水性能の高い資材を使用しなければなりません。

※アドバイザー以外の一般ユーザーからのご意見

一般ユーザー  相談者