「天然素材を使ってさえいれば大丈夫」という思いこみは禁物。自然の中にもアレルギーの原因になる物質はありますし、重度の化学物質過敏症の人の中にはにおいの強い天然素材に対しても反応が出てしまう人もいます。
　建材に限らず、接着剤や塗料などに対しても同様の配慮が必要です。
　建材や施工材を選ぶときには必ず実物（サンプル）を取り寄せて、医療機関でアレルギーテストをしてもらったり、塗料等なら臭いをかいだりして反応を見るなど、問題が無いかを自分できちんと確かめましょう。

●LIVE WOOL（ライブウール）
木材から抽出された木質繊維（セルロース）で作られた100％自然素材の断熱材。断熱・吸音・吸放湿性に優れています。製材後の端材や切り落とした枝などから作られていて、廃棄後も有害物質が発生しないのでエコロジーの観点から見ても優れた製品です。エコマーク認定商品。

＜お問い合せ＞（株）TALOインターナショナル
TEL/03-3482-4555　FAX/03-3482-4566

●四季炭麗（木炭床下調湿材）
床下の湿度が高いと構造材の腐敗、害虫の発生などの原因になります。それを防ぐために使われる木材保存剤や防蟻剤が人体に与える影響が心配されている中、注目を集めているのが調湿性能に優れたある木炭です。この商品は木炭を不燃布の袋に詰めたもの。2kg詰・3kg詰の2種類の他にバラ敷き用の炭も販売しています。

＜お問い合せ＞（株）ピュアタック　エコロジー事業部
TEL/052-522-1164　FAX/052-521-2179

●柿渋
柿渋に含まれたタンニンが蛋白質を固まらせ、時間の経過とともに発色の度合いを強めると言う特長を生かし、防水や着色を目的に使用されます。「渋新老舗」では渋気の多少によって2度〜5度までの4段階に分けられていて、使用目的に合わせて選べるようになっています。

＜お問い合せ＞渋新老舗
TEL・FAX/075-231-2021

●木創クロス
無農薬有機栽培のオーガニックコットンや麻繊維などの自然素材（一部レーヨン使用商品もあり）を用いた壁紙。珪藻土を織物の上に塗布したジュラク壁紙もあります（裏紙はバージンパルプ100％）。

●月桃紙
主原料であるショウガ科の多年生植物「月桃（げっとう）」は、調湿性に優れ、防カビ・防虫効果のある成分を含んでいます。壁紙（最低限の不燃処理が施されています）・襖紙・障子紙があります。

●コルクタイル
防音・断熱性能に富んだ床材。床暖房でも使用でき、ホルムアルデヒド系接着剤は使用されていません。 表面仕上げは無塗装と蜜ろうワックス仕上げの2種類。

●フローリング材
なら材・かば材。1820×15×75cmの定尺（フィンガージョイント有）。木の風合いが生きる無垢・無塗装にてお届けします。含水率を8〜10％に抑えています。

●未晒し蜜蝋ワックス
化学薬品による漂白をしていない蜜蝋（ミツバチが分泌したロウ成分）と、国産純正一番絞りゴマ油（無添加・無農薬）を混ぜ合わせたワックスで、一回塗りで伸びが良く使いやすく、塗りムラがでないので、木材用のメンテナンスに最適です。

●FC珪藻土
珪藻土含有率50％。ほとんど無機質物質（0.2％のアルギン酸を含む）。無臭。FC剤にて固化するため、通気性を損なうことなく、珪藻土の特徴を最大限に生かすことができます。また、色材を混ぜてお好みの色合いを出すことができます。内装用。

＜お問い合せ＞いすず産業（株）
TEL/075-343-2500　FAX/075-343-2515

今回は天然素材の建材をいくつかご紹介しましたが、
ここで掲載できたのはほんの一部にすぎません。
今後も少しずつご紹介していきたいと考えています。
この他にも化学物質に頼らない家づくりのための取り組みや
商品の情報がありましたら、是非下記へご連絡ください。

住まいと健康を考える　係
npo-home@replan.co.jp