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■「家を買う」という発想を捨てる
メーカー主体の家づくりがまかり通る日本。工場で生産された画一的な住宅が商品として売られることで、多くのユーザーにとって家は「建てるもの」ではなく「買うもの」に変貌してしまいました。無意識のうちにも大金を出して買ったという思いがあると、ちょっと不都合があると欠陥住宅だと思われるのかもしれません。
しかし天然素材を使った家づくりがしたいならこうした考え方は改めなければいけません。天然素材は反ったり、ひびが入ったり、ムラがあったりというデメリットも持ち合わせています。こうした変化をすぐに欠陥と決めつけるようなユーザーには、建築に携わる側も使うことを提案できません。天然素材の家に住みたいのなら「家も生き物」と考えて、いつも元気でいてくれるように定期的なメンテナンスを心がけることが必要。住む人とともに家も成長するのだと考えればよいのです。
何よりもカンジンなのは、あなたと家族に一番良い住まいのカタチは、あなた自身が決めることです。ハウスメーカーも、工務店も、設計事務所も、技術と知識であなたの家づくりを手伝ってくれる相棒なのだという認識で、信頼して相談できる相手を探すことが大切です。
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「どんな家を建てたいのか」考えるのは住む人自身。
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壁紙に関する品質基準
壁紙には日本工業規格(JIS)による基準設定がありますが、さらに生活環境や自然環境への影響を配慮して設定された様々な自主基準も設けられています。代表的な基準には以下のようなものがあり、その規格が認定した適合商品にはそれぞれのマークが表示されます。 |
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●RALマーク
ドイツの壁紙メ−力−14社によって設立された“ドイツ壁紙品質保証協会”とRAL(ドイツ品質保証表示協会)が協力して制定した壁紙の品質と、健康と環境に配慮した原料の仕様規定。 |
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●Eマーク
ヨーロッパを中心に10数カ国60社以上のメーカーが加盟するIGI(国際壁紙生産者協会)が規定した安全基準。 |
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●ISMマーク
壁装材料協会(WACOA:Wallcoverings Association of Japan)が欧州規格(EN)や国際規格(ISO)等を検討し制定した規定。健康や安全を脅かさない高品質なインテリア商品の供給を目的とし、適合商品であることを証明するために必要な事項が定められている。 |
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合板のホルムアルデヒド放散基準
合板のホルムアルデヒドの放散量に関しては日本農林規格 (JAS)で等級が定められています。 |
JISに基づく表示の例
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JIS規格でのMDFやパーティクルボードの
ホルムアルデヒド放散基準
20度のデシケーター内に一定量の試料を24時間
放置した際、デシケーター内の蒸留水に吸収された濃度
※「F-0(ゼロ)合板」と呼ばれている製品は、ここで提示されているF-1規格の中でも、よりホルムアルデヒド放散量を押さえたという意味の表現で、等級としてはF-1に分類されます。
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MDFやパーティクルボードのホルムアルデヒド放散基準
MDF(中密度繊維板)やパーティクルボードのホルムアルデヒドの放散量に関しては、日本工業規格(JIS)で等級が定められています。 |
JISに基づく表示の例
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JAS規格での合板の
ホルムアルデヒド放散量基準
20度プラス・マイナス1度のデシケーター内に一定量の試料を入れ24時間放置した際、デシケーター内の蒸留水に吸収された濃度
●参考資料:室内空気汚染低減のための「設計・施工ガイドライン」、「ユーザーズマニュアル」など
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