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■低コストでできる化学物質対策
 どんなに化学物質対策に関心があっても、すべての人が健康のために家を建てたり、あるいはリフォームを実行できるわけではありません。家具を買い換えるにしても、ある程度まとまった費用がかかることです。かと言って、すでに化学物質過敏症に悩んでいる人なら何とか早急な対策を
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講じなければなりません。また予防策としてできるだけ早く実行したい、と言う方は化学物質の放散を押さえたり、吸着して空気中の濃度を下げる対策商品を採用するのも一つの手段です。
 化学物質過敏症が注目を集めるようになったおかげで原因物質の一つであるホルムアルデヒドだけでもたくさんの対策商品が出ています。しかし残念ながらこれらの製品の中には実際の効果となると難しい物もあるようです。使用を検討する際には下欄のような情報窓口で実際の使用経験者の意見を求めたり、各地の消費者センターや保健所、PLセンターなどに相談したりと、できるだけ多くの情報を集めることをおすすめします。
 ただし、こうした商品は補助的対策あるいは応急処置にすぎません。根本的な問題の解決のためにはあくまでも「有害な化学物質を発する製品を使用しない」ということだとお忘れなく。

◆ホルムアルデヒド対策商品の種類◆
【放散を抑制する】
天然成分で造られた塗料を家具や木部に塗布してホルムアルデヒドが空気中に放散されるのを抑制する。ラック貝殻虫(Laccifer Lacca Kerr)と言われる虫が分泌する樹脂状物質を精製したセラックで作られたニスが代表的。
【空気中のホルムアルデヒドを吸着する】
放散されたホルムアルデヒドを吸着剤に取り込むことで空気中の濃度を下げる。活性炭や珪藻土を素材にした吸着シートや、フィルタに吸着剤を用いた空気清浄機などがある。設置が容易。
【ホルムアルデヒドを化学反応で無害な物質に変換する】
ホルムアルデヒドを捕捉剤(無機系化合物)と化学反応させることによって気体化しない物質に変換する。捕捉剤溶液を浸透させた布や紙などの形で商品化される予定。吸着シートのように敷き込んだり、壁紙等に利用したりと用途は多彩。商品化と効果の実証が待たれる。

◆参 考◆
札幌市消費者センターガイド
TEL/011-211-2121 TEL/011-281-5771
●北海道立消費生活センター・相談窓口
TEL/011-271-0999(相談専用)
インテリアPLセンター
TEL/03-3403-7897(月〜金 10:00〜17:00)
●建材PL相談室
TEL/03-5640-0902(月〜金 9:00〜17:00)
●塗料PL相談室
TEL/03-3443-2074(月〜金 10:00〜16:00)

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