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第6回 体験者ルポ〜vol.2

今回の体験者は、新築のアパートに引っ越して間もなく症状が出始め、悪化。再度、引っ越しを迫られた方のお話です。

■Aさんの場合
お子さんの咳がひどくなり、一昨年の10月に、道路沿いのアパートから新築のアパートに引っ越したAさん。ところが入居後1週間で、奥さん自身に鼻づまり、咳、食欲不振、倦怠感といった症状が出始めます。耳鼻科や呼吸器科、産婦人科を訪れ、いろいろな検査を受けますが、原因がわからない。たまたま、お子さんの担当医だった渡辺先生に相談したところ、シックハウス症候群ではないかとの指摘を受けます。初めは半信半疑だったものの、あまりの体調の悪さに、昨年8月、室内のホルムアルデヒド濃度の測定を実施。なんとWHOの基準値(*注)の約3倍という測定結果が出ました。あわてて9月に築7年の現在のアパートに引っ越すと、翌日には症状がピタッとおさまったそうです。
(*注)
WHO(世界保健機構)ガイドラインでは、30分平均の室内濃度を0.1mg/立方メートル以下(23℃で0.08ppm以下に相当)としている。

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