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■化学物質過敏症を起こすもの
 人が使用している化学物質は7、8万にも及ぶといわれています。実はタバコの煙にも3〜4000の化学物質が含まれています。全ての化学物質が有害だとはいえませんが、有力な物質だけでも数百種もあり、そしてそれに反応する個人差があります。敏感な人では通常の検出器では検出できない程の極微量の化学物質にも反応することが有ります。
 有害な化学物質は住居ばかりでなく至る所にあり、また大気や水や食品にも含まれています。建物関連ばかりでなく、その他にも身近な化学物質による過敏症が発生しています。下に家屋や建材以外の原因を示しました。実際に新品の積み木や絨毯、机でアトピー性皮膚炎や喘息が悪化した例があります。砂糖には、奇妙に思われる方も多いでしょうが、砂糖の製造過程の何らかの化学物質と考えられ、アトピー性皮膚炎の悪化につながる例があります。ほかにも芳香剤、ワックス、蚊取線香、塗料など実に身の回りのものが原因であることに気付かれると思います。
 
表2 くらしの中野化学物質(一例)
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 いったん発症すると反応する物質が次第に増加してしまうことも一部でみられます。主には新築した家で化学物質過敏症を発症し、その後身近な他のものに反応することです。中には生活指導にこまった症例もあります。テレビでも紹介しましたが、判っているだけでも食品添加物や芳香剤、防虫剤、化粧品、防黴剤、ワックス、スプレー剤等にも及び、日常生活が困難になった重症な小学生もいました。
 
 
建物・建材以外の
影響した化学物質

砂糖
香料・芳香剤
ワックス
タバコ
新品家具
ペンキ・塗料
絵具・油絵
化粧品
電気蚊取り線香
新車
カーテン
ドライクリーニング
揮発インク
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