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構造・工法と使用材料の把握

1. 内装材だけでなく、断熱材や床下の防腐・防虫処理剤など、目に見えない部分に使用されている材料も把握すること

2. 換気計画や水道設備、断熱施工の方法など、工法によってどのような特性があるか理解すること

3. 使用される建材・施工材の選択は、行政や製造側の基準を鵜呑みにせず、ひとつひとつ自分で安全性を確認すること

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 使用される壁紙や合板(木質フロアーなど)の内装材や接着剤、あるいは家具などは、ホルムアルデヒドを含有する可能性のある製品として注目を集めており、多くのユーザーが深い関心を持っています。しかし、これらだけが化学物質の原因ではありません。化学物質汚染は建材の他に、気密・断熱・換気・床下の防腐処理など、目に見えない部分にも大きな要因があるのです。これらは工法によって使用する素材や施工方法が異なります。これから建てようとする家が、どんな過程を経て建築されるのか、何を使ってどんな方法で施工されるのかを、きちんと把握できるまで何度でも施工業者に説明を求めましょう。
 さらに、天然素材ならば誰もが安心というものでもありません。重度のアレルギーや化学物質過敏症に悩む人の中には、天然素材でもアレルギーの原因になることがあります。建材と施工材料の選択はデータや基準数値を鵜呑みにせずに、自分自身で確かめることが大切です。

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以下の建材及び施工材、設備などの選択に注意する。
●合板、パーティクルボード、MDF
●各種接着剤及び塗料
●木材保存材(処理済みの建築用木材、現場での塗布・噴霧用薬剤)
●防蟻剤(床下や基礎に使用する木部処理剤及び土壌改良材等)
●断熱材(及び気密施工時の施工材)
●設備機器(システムキッチン等に使用されている接着剤や抗菌処理剤)
●各種内装仕上げ材(クロス等壁材、畳やフローリング等の床材、建具類)
●暖房、給湯、厨房等の各種燃焼設備

健康に害のないという基準で選んだ素材の場合どのようにして耐久性を向上させるか、その方法を確認する。
 
採用する建材の特性(どのようなメンテナンスがどれくらいの頻度で必要か、メンテナンスに使用するもので安全な商品は何か、など)を把握する。
 
候補素材はサンプルを取り寄せて医療機関でアレルギーテストをしたり、臭いをかいで見るなどして事前に反応をチェックする。
 

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