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どこに何を使うのか、素材を一覧にまとめた「仕上表」。
ジックリ見たことありますか?


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■設計プランでチェックするのは間取だけじゃない
 住宅の設計は間取(平面プラン)だけでなく、内外装の仕上に何を使うかを確定していかないと、どのくらいの経費がかかるかを計算することもできません。分譲マンションや建売住宅でも、注文住宅であっても、平面図には使用する建材の概要を一覧にまとめた仕上表が添付されているはずです。ここに書かれている項目をジックリ読んだことはありますか?
 ほとんどの人はついつい間取の方に目がいってしまい、仕上表の方は「専門用語ばかりでわからない」と業者任せにする傾向があるようです。それでは洋服をオーダーするときに、シルクか綿かも確かめずデザインだけでオーケーするようなもの。たとえ化学物質問題に関心がない人でも、ここをチェックしないのは大間違いです。  ほとんどの仕様書には、例えば「1階居間の壁はプラスターボード下地+紙クロス貼」というように具体的な商品名が書かれていません。設計側の提案する数種類の製品から施主が選ぶことが多いからという側面もありますが、ここで注意して欲しいのは選べる素材の品質(合板なら使われている接着剤の種類やJAS規格など)や、施工に使われる接着剤などの種類・使用量についてもきちんと確認を取ること。もしも予算に合わせた間取や仕上表を提出する(価格が決まっている)段階で、その程度の質問に答えられない会社のようなら要注意です。

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