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「自然素材は高い」と言われたら、 使うのを諦めますか? |
■自然素材の家をローコストで建てるには
その1 本当に必要なことを見直す
その2 コストの配分を考える その3 自分でできることは自分で施工する
自然素材で家を造りたいという人がまず突き当たるのがコストの問題。「予算が折り合わなくて××を使うのを諦めた」という声も良く聞かれます。確かに天然素材の建材は、大量生産の工場生産品に比べるとやや割高なものが多いようです。
しかし目先のお金にこだわって妥協したのが原因で、万一化学物質過敏症にかかったら、体の不調と医療費の出費を抱えてその後の生活は惨憺たることになりませんか? 予算の制約があるのなら、素材の質を下げるのではなく、他に節約できるところがないか見直す方が優先です。 例えば、部屋数(間仕切り)を減らしてオープンに暮らす、水廻りの配置を効率的にして施工費用を押さえる、必要以上に多い開口部を減らす、寝室など来客のない部屋は下地を素地のまま使って内装仕上げをなくすなど、間取りやデザインを見直すことで費用を抑えることもできます。 また表面的なことよりも、後々手をかけるのが大変な基礎や構造材、換気システムなどに十分な予算を振り分ける方が、長期的に見てコストがかからないというのも大事なポイントです。 さらに今まで本誌でご紹介してきたように、塗装や左官など自分たちでできることは自分で施工して、楽しみながら施工費を抑える人たちもたくさんいます。天然素材は住む人だけでなく施工する側にとっても安心な素材。子供と一緒に作業できるものも多いので、家族そろって自分の家への愛着を深めながらお金を節約できる絶好のチャンスです。 最近ではユーザーの意識が向上して天然素材の需要が高くなったおかげで、安くて良質の建材もどんどん登場してきました。予算か、見栄えか、快適さか、住まいに何を優先させるのか決めるのはあなた自身です。 |
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「できることは自分でやる」というのも
ローコストで健康住宅を建てるポイントのひとつ。 |
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